2012年5月10日(木)
映画「テルマエ・ロマエ」
TOHOなんば
原作漫画がとっても面白くて、ずっと買ってる「テルマエ・ロマエ」。
その映画化、あまり期待してなかったけど(原作漫画が面白いと実写映像化は大抵・・)、
予告見てると面白そうなので、つい行って来ました。
原作は1話完結で続き、さらには未完なので、どんな風にまとめるのかと思ったら・・
結構上手くまとめてましたね。いつの間にかタイムスリップものになってた。
いや最初からタイムスリップモノなんだけど、未来を変えるとか全然気にしてなかったし。
今回逆があったので、そういう台詞があり「そういえば、タイムスリップなんだな」と
思ったのでした。原作読んでないほうが楽しめそうだ。
それから大発見。温泉とオペラ音楽は合う!露天風呂でオペラのCD聞いてみたい。
ルシウス(阿部寛)とハドリアヌス帝(市村正親)が嵌ってるわ上手い。そして濃い顔。
西洋人に混じっても浮かないとは。ローマの場面、全然違和感ないわ、凄い濃さ。
このお二人、演技も濃い。それがイイ! 役にぴったりだ。
アントニヌス(宍戸開)やケイオニウス(北村一輝)も濃い顔。
ケイオニウス様は原作ではもっと可愛い性格なのに、ただのエロ陰謀家になってて残念。
ルシウスの親友マルクス(勝矢)もさ、原作ではいい奴で本当に親友なのに・・なぜ?
時間の関係だろうけど、この2人の描き方が残念だった・・
日本人編は、おじいちゃんズが大活躍。日本の年寄り凄い・・・。パワーあるわ。
日本人チームの構成は、「あ~たしかに平い顔族だな」と納得させてくれた(笑)
マミちゃん(上戸彩)はいまひとつ。演技がなんか・・・浮いてる?
平凡な日本娘、絵が上手い以外はとりえなしって雰囲気を醸し出してるので、
あんなに直ぐにラテン語を習得できる秀才には見えない。
(私もラテン語勉強したことあるけど、めちゃくちゃ面倒なのよ~変化が。
あんなに簡単に駆使できるか!!!と、ここ超つっこみたくなった^^;私怨だ
今原作漫画に出てきているラテン語ぺらぺらヒロインは「天才少女」設定だ)
おじいちゃんずもタイムスリップするけど、マミちゃん含めなんか逞しいね。みんな。
みんないつの間にか言葉の問題なくなってるし(笑)細けーことに拘っちゃアカンのだな。
東北弁はローマでも通じるのかもしれん。
普通のタイムスリップモノとちがい、彼らは全然動じてないのが素晴らしい(笑)
勤勉で物事に動じず、すぐにアイデアを出して効率化・快適化してモノつくりに勤しむ。
・・結構比較文化論も入れてきた感じじゃないですか!
ラストの皇帝の演説を聞いて。ローマ時代(の価値観)がヨーロッパでも
ずっと続いてたらなあ・・・・温泉と美味しい食べ物があったら、
戦争起こらないのに~って思ってしまいました。
2時間でストーリー仕立てにしなければならない!という制約のためか、省かれた
エピソードもいっぱいあって、それが少しずつ「あれ、これは」と思うモチーフに
なって、ちょこちょこ入っていた。それは原作読者への配慮なのかしら。
最後に音楽。ルシウスのタイムスリップのときに、オペラ歌手が大自然の中で
歌い上げるのですが・・これが!誰のアイデアかわからないけど(原作にはない)
凄くいいわ。オペラと温泉って似合うんだって始めて気づいた。
温泉であんまり気分にいいと、歌いたくなるけど(私は貸切状態なら歌ってしまう)
温泉つかりながらオペラを歌い上げる&聴くっていいね、今度やってみたい。
(私が歌うのはミュージカル・エリザベートの「私だけに」だ/笑。近い・・?)
この映画、全編にわたり、オペラの名曲が使われてて、それがローマの町並みと
濃い登場人物と似合ってて、とてもいい感じだった。
なんか塩野七生氏の「ローマ人の物語」また1から読みたくなるわ。
あれも面白いんだよ~どんどん嵌って全部読んでしまった。詳細まで覚えてないけど。
オペラをBGMに露天の温泉で・・せめてお風呂で。(のぼせるって)
あ~温泉行きたい!!!!!