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映画「フルスロットル」試写会 [映画鑑賞]


映画「フルスロットル」
2014年8月26日(火)スポニチ試写会 大阪商工会議所


試写会の券を貰った。映画館じゃなく商工会議所の大ホールって・・と
思いましたが、幸い後方センターが取れたので、見やすかったです。

映画は・・・面白かった。アクション映画!!って感覚満載、気分爽快!
昔の香港映画を思い出す。「ストーリーはおいといて、アクション楽しんでね」
みたいな感覚です。凄いアクションシーンはわざわざスローになったり、
明らかに「いや、そこは普通に走れば?」という場面でも跳んだり跳ねたり
回ったりと、過剰なまでにアクション満載。そのサービス心たるや(拍手)。
舞台になるデトロイトの「ブルック・マンション」ってのも、どうみても
返還前の香港・九龍城砦を思い出す設定だし。懐かしの香港アクション♪♪
いまじゃ白人俳優が香港映画のカンフー並みのアクションをするのかと
感動したのであった。(もちろんカンフーじゃないよ)




続きはネタバレ満載。見てから読むことをおススメします。
まだ試写会段階だもん。









というわけだから、ストーリーのことは深く考えないほうが良いのだな。
アクションをするための理由としか思えない動機付け有、決着のつけ方なんて
主人公が単純おバカにしか見えない・・でもカッコいいからいいんだよ。

さらに91分という短時間に解決してしまうスピード感に感動。
眠気やだるさなんて全く感じない、だれないのが素敵。見てて楽。
以前見た『96時間』という映画の展開を思い出すなあ・・と、後で調べたら、
脚本家が一緒だった。私の感覚もなかなか(笑)
気軽に気分転換にみるにはぴったりの映画です。




「フルスロットル」 2013アメリカ 91分
監督 カミーユ・ドゥラマーレ
脚本 リュック・ベンソン、ビビ・ナセリ
主演 ダミアン(ポール・ウォーカー)、リノ(ダヴィッド・ベル)


ストーリーは単純に。アクションは過剰に派手に。(がテーマだと思われる)
近未来、デトロイトに昔の香港の九龍城砦のような犯罪者と貧乏人の魔窟があり、
そこには麻薬王トレメイン(RZA)が巣食っており、まともな人は寄り付かない
超危険地帯。そこへ、かつてその場所で父が殉職した警察ダミアン(ウォーカー)
潜入捜査。彼らに中性子爆弾が奪われたから、その起爆解除に行くんだな。
魔窟に住んでるが麻薬嫌いの反骨精神溢れる男リノ(ベル)を葛藤の据え相棒に、
捕虜にされてたリノの恋人ローラ(カタリーナ・ドゥニ)と一緒に麻薬王に立ち向かう。
ラスト、真の悪人は??というところで、一応爽快に終わる。
・・・というストーリーなんだが。疑問点もいっぱいめっちゃたくさんある。

ここからネタバレ満載なので御注意を。



まず、ダミアンの父の殉職状況がよく分からん。そんなあやふやなのに、
父のあだ討ちが目的で、父を殺したと思われる麻薬犯罪者たちを逮捕しまくる
(しかも潜入捜査で体張ってる)ダミアンという刑事は、上層部からすれば
大変に使いやすい男に違いない。単純で有能という極上の兵隊だ。
そんな適当に騙されてるとしか思えない父の死亡状況を信じて、ダミアンは
この危険地帯に潜入するのだわ。ちっとは疑問を持て、調べろ!!と突っ込みたい。

、リノの存在。魔窟にもそりゃ正義の人はいるだろうけど、麻薬の売人から
麻薬を横取りして廃棄してたら、命がいくらあっても足りないだろ?
最初の場面で、彼をかばった門番があっというまに殺されてるしさ。
よく生きてきたよ・・・という存在だ。このリノのアクションはダミアン以上で
「アンタは本当は香港人じゃない?少林寺で修行してた?」といいたいほどだ。
素晴らしい。彼はこのアクションを魔窟の中を逃げ回ることで惜しみなく披露する。
なんでこれほどの人間爆弾みたいな男が、魔窟で一匹狼してられるの??謎。

そのリノの恋人ローラ。彼女、登場は魔窟の外のウェイトレスで、堅気の一般人。
だけど麻薬王に攫われ囚われてからの度胸といい、リノ&ダミアンとのアクションといい、
「あの~実はFBIかなにかですか?貴女も潜入捜査官?」というほどの素晴らしさ。
さすがリノの恋人というべきか・・・まずは、どうやって知り合ったのかを知りたい。
出入り自由なら、あの12メートルという城壁の立場は・・?

次!魔窟のボス・トレメイン。恐怖の麻薬王として登場。
部下でも何でも気に入らないと殺しまくり。一流のマフィア(?)じゃないね。
麻薬はいっぱい売りまくり。「俺は実業家だから」と嘯くほどのお仕事上手。
そんな男がサ、「俺はアンタの父親を殺してない」という一点のみでダミアンの信頼を得、
まるで味方のごとく・・そりゃダミアンは単純だよ、上層部にだまされていいように
使われてるよ、だけど警察官よ?「この男は麻薬の製造販売責任者だってば。犯罪者!」
と、誰かが注意してあげたいほどの信頼振り。まったくもう・・警察も市長も、
ここまで単純とは思わなかっただろう想定外の素晴らしき単細胞。
何も言うまい。市長は後悔しているはず。「ここまで単純な男だったとは・・誤算だ」と。

市長と警察幹部は、魔窟を一掃しようと爆弾を盗ませるんだが・・普通に爆発するように
しておけばよかったのに。何で何で?と疑問に思う爆弾の設定。
そこまでダミアンを信じてはいけない(あら!ほほほ)と注意したいわ。
魔窟を何とかしたい気持ちはよ~く分かる。最初の描写だけで、十分わかる。
なのに、ラストシーンは「魔窟も実はいい人ばっかりなのさ~」というハッピーエンド。
あの善良な人々は、肉弾戦のあいだどこに隠れてたの??外には極悪人しかいなかったぞ。
そういえば、あの極悪人たちはどこへ?麻薬王の配下の凶悪犯たちは???
決して、普通の街にはみえん場所なのだが。善人と悪人、より分けてないだろ?
デトロイトの市民はいいのか?それで?

ラストシーン。その麻薬王が市長選に出たらいかんだろ? 何度も言うけど、「犯罪者」
映像に映るだけで何人殺してると思ってるのよ! それがまるで市長に当選しそうな勢い
だったが、デトロイト市民の良識を信じたいところだ。
彼を「本当は思いやりのある善良ないい人なんだ」といわんばかりのラストシーンは
誰もが疑問を持つと思われる。それでいいのか、ダミアン!!!目を覚ませ!!


はあ、突っ込み疲れた(でも楽しい)。やっぱりストーリーを考えてはいけない。
アクションを楽しむんだ。アクションは本当に素晴らしい。
「重力に逆らう」とか言ってたが、まさにその通り。
少林寺に近いが、少林寺拳法より粗い感じはする。多分、超開脚脚蹴りが少なくて、
腕での「止め」が無いように思うから。~なにを比較してだか(笑)
(ちなみに『新少林寺』はアクションのみならず、ストーリーも素晴らしい最高傑作だ)


ダミアン役のポール・ウォーカー氏、この映画のあと交通事故で亡くなられたんですね。
すごいイイ男で、この先(オジサマになってから)が楽しみなタイプだったのに。
大変惜しい人を亡くした・・と思った。


今回無料だったけど、「映画の日に行く!」というくらい楽しかったです。
こーゆーの、気分転換にぴったりで、実は好きかも。




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