2013年7月18日(金)
兵庫県立美術館
「奇跡のクラーク・コレクション～ルノアールとフランス絵画の傑作」
「マリーアントワネット物語展」
神戸でお仕事があったので、帰りに寄りました。
ＨＡＴ神戸という震災前は神戸製鋼と川崎製鉄（いまのＪＦＥ）の製造所があった場所。
震災前（阪神大震災なのでもう二十年程にもなるのか）にこの事業所に行った事があったけど
凄く綺麗な街になっていて驚く。その美しい兵庫県立美術館のチケットを
貰っていたので、帰りに「奇跡のクラーク・コレクション」を見に行きました。
が！それももちろん良かったんですが、隣でやってた「マリーアントワネット物語展」
これに心惹かれ、1300円払って見てきました。わあ盛り上がる～♪
一応「奇跡のクラーク・コレクション」の感想を。
さすがフランス絵画。センスがよくて美しく見ていて欲しくなる絵が多い。
ルノアールの描く少女は絶品ですね。女性じゃなく、少女がいい。この人絶対○○○○。
ああ良いもん見た！！と満足する。
そしてそのまま下へ降り、「マリーアントワネット」のチケットを購入。
正規料金払ってしまった。それほど心惹かれる対象だな（笑）
中は、マリー・アントワネットのご両親マリアテレジア女帝とフランツ皇帝から始まり。
ハプスブルクのあの黄色の見慣れた宮殿、小さなアントワネット。
結婚のときの旅の行程。ウィーンからパリまで一ヶ月もかかったのね。
アントワネットのお輿入れに対するフランス国民大歓迎の式典の様子。
ポスターのようなものに、解説解説入り（当時の作成）で、様子が分かる。
このあたりを見ていると、どうしてあんな結末に・・と思えるが、
それも当時の新聞らしきものに書いてあった。（解説を読んだ）
先代国王ルイ15世の散財と、アメリカ独立戦争（見返りなし）への支援が財政圧迫。
アントワネットの浪費なんて、そんな巨額ではなかった様子。
時期が悪かったというのかな。（まあ空気読めてないとは言えるが）。
ポンパドゥール夫人やデュ・バリュー夫人のほうがお金使ってそうだった。
敵国人だし、ルイ16世に国民が分かる悪役（性悪愛妾）が居なかったのが、
アントワネットの悲劇の元か。国民の怨嗟を一身に受けてしまいましたね。
そういうことがよく分かる展示でした。
一番驚いたのが、あの首飾り事件のデュ・バリュー夫人が注文した
超豪華だというダイヤのネックレス。「あの事件の」ですわよ！
レプリカが展示してあったのですが、「こんなデザインだっけ・・？」と思案する。
多分これ、池田理代子先生の漫画とちょっと違うデザインだから違和感があったんだと思う。
結構多くの人が「あれ？こんなんだっけ？」と言ってた（誰も見たことないのに：笑）
→帰宅して漫画を確認したら、似てるけど飾り方が違った。漫画では留め金代わりの
大きなリボンもなかったので、ここに違和感があったに違いない。
池田先生の、いえ漫画「ベルサイユのばら」の影響の大きさを実感した展示でした。
いくつかドレスや鬘が展示してあり、あの有名な「船が載った鬘」もありました。
被ることができるレプリカもあったけど、人が並んでいたので断念。重そう・・。
なんで帆船を頭に乗っけようと思ったんだろう・・と疑問なほど大きかった。
なんだか出てくる名前が知っている名前ばかり（歴史上の有名人以外のジャンヌも、
ロアン大司教も、アントワネットそっくりの娼婦も。）懐かしいわあって感じ。
持ち物の展示もあったけど、見たことのあるものも多くて、嬉しくなる。
・・マリー・アントワネット様、センスが良いのか悪いのか分からないわ。
ともかく、日本でここまでいろいろ知られているフランスの歴史上の人物は、
マリー・アントワネット以外にはいないと思う。それほど親しみがあった。
肖像画代わりに、池田理代子画のマリーアントワネットが飾ってあったものね。
（オスカルとアンドレが出てないのが残念なほどだ・・）
最後の場面は、タンブル棟で家族4人で仲良く暮らしていた様子が伺える。
ルイ16世とマリーアントワネット、マリーテレーズ、ルイシャルル。
フェルゼンの入る余地無しでした。カワイソ。もちろんシュテファン人形の展示もない。
あら、そういえばフェルゼンは出てなかった。やはり公式の展示だからかな。
私が驚いたのは、ルイシャルルに妹が居たこと。生後すぐ亡くなったそうですが。
知らなかった！！！これが、今回の2番目の発見（なんだそれ）
大変堪能しました。兵庫県立美術館の正面は「奇跡の・・」のほうしか看板が
ありませんでしたが、私は併設の「マリー・アントワネット物語」のほうを
ずっとずっと楽しみました。滞在時間でみるとよく分かる（笑）。
見ていると結構年配の女性がどしどし入っていくもの。みんな一緒？(笑)
とても楽しかったです。