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映画「モンスターズ・ユニバーシティ」 [映画鑑賞]

2013年7月24日(水)
「モンスターズ・ユニバーシティ」
なんばパークスシネマ


夏休み。塾も休みで何もない水曜日。映画を見たい!というので、連れて行きました。
娘の希望は「モンスターズ・ユニバーシティ」。
私は、夏休みだし、映画くらい連れて行くか・・という消極的な態度で臨んだのですが、
面白かった。これアメリカの大学生の青春ドラマじゃないか。実写でやってもいいくらい。
いや画面はモンスターで、奇想天外な設定があるけど、なんとか人間に出来ないものか。
これはテーマといいストーリー展開といい、キャラクター造詣といい、素晴らしいわ。
娘も感動したといっていたが、私も感動した。これは子供向けじゃないわ、大人向け。
いえ本当は高校から大学あたりの若者がみて共感する作品でしょうね。
さわやかな青春群像だもの。でも観客は圧倒的に親子連れ・・なんか勿体無い。


では多少のネタバレありで。(詳しくは書いてないけどご注意ください)






主人公のマイクは、この世界のヒーロー「怖がらせ屋」に憧れる少年。
幼い頃、社会見学で訪れたモンスターズインクのエリートに、カッコいいところを
魅せられ、「頑張れよ」と、彼の出身校モンスターズ・ユニバーシティの帽子を貰う。
そこから、一直線に頑張って、なんとか大学に合格。そこから話が始まるの。
入学の様子とか、クラブ勧誘の様子などを見てると、このあたりは日本の総合大学と
ほぼ同じ様子なので、「ああ、大学の入学の頃を思い出すわ・・」と感慨深い。
私が卒業した大学は、アメリカ風の巨大なキャンパスにレンガ造りの重厚な校舎が
有名な巨大大学だったので、大変アメリカンな気分を味わった。だから余計思うのかも。
そして何より、この映画!
日本では存在してない、あのフラタニティ(男子)とかソロリティ(女子)が出てくる。
そこが舞台になっていて、物語上の重要なキーワードになるの。
アメリカの名門私立大学のあの寮!(名香智子さんの漫画で学んだ:笑)
(ソロリティといえば、「おにいさまへ」(池田理代子)も有名ですね、あの世界ですわ。)
いやあ、アメリカの中流以上の人々が集まる大学生活を、
地方から出てきて夢に向ってひたすら頑張る青年(素質に恵まれないけど努力の人)と、
名門出身の素材に恵まれた、それゆえ人に言えないコンプレックスを抱えた青年の友情。
彼らと、おちこぼれフラタニティのメンバーが、ケンカしたり裏切りや思いやり、努力、
そして最後には一丸となって巻き起こす大逆転劇。
いや、素晴らしい青春群像ではないか。・・役者がアニメのモンスターなんだけど。

その主人公マイク・ワゾウスキ。素質がないけど努力の人。頭はいいので理論の人。
素材のなさを努力でどこまでカバーできるのか?が彼へのテーマだった。
教育者として学長や教授も頭が痛いだろう人物。地方出身の夢に向ってまっしぐらの
純粋青年。名前からして、移民系だよね。コネもないけどしがらみもない。
ライバルとして出てくるのは、ジェイムズ・P・サリバン
名門モンスターのサリバン家の御曹司。恵まれた体格と才能。
誰もが認める怖いモンスター。だが彼にも人に言えない名門一族ゆえの悩みが・・・
という設定。これだけで萌えるじゃないさ~(笑)

こうなると・・・途中から私の目に映ってたのは、緑の一つ目ちびモンスターと、
青い熊の出来損ないのような巨大モンスターではなく、
貧弱な体躯ながらも、努力でそれを跳ね返そうとする生意気で元気一杯の可愛い少年と、
アメリカ軍人らしい立派な体格の、内気を強気で隠した大人な好青年だった(大笑)
・・・いつもながら、アホですね>私。。

この二人が、戦いながら仲良く鍛えながら、OK(ウーズマ・カッパ)フラタニティの
メンバーと一緒に優勝目指して奮闘して・・ラストは。予定調和だけど、どんでん返し。
なかなか凝ったストーリーだ。そして二人はまあ素晴らしいコンビになるんだよね。
教育的に甘すぎないいいラストだった。もちろんハッピーエンド。ええ話や。

今回は彼女というか彼ら絡む女性は居ない。厳密には学長が女性なので、それくらい。
だから純粋に、友情物語として楽しめる。恋愛が絡むと大変だから(まあ子供向けだし)

アメリカでは寮の名前を聞いただけで、どんな人々が集まるのか分かるらしいが、
私には分からんかった。でも見ていると前提を知らなくても、理解できる。
OKのメンバーは個性的で、おちこぼれっぽいが、楽しいメンバーだった。
結構個性が際立ってる。逆に言えばエリート・フラタニティRΩRのメンバーのほうが
個性に欠けるかな。全員エリート臭がするのだ。最初はサリバンもここに居たけど、
追い出されて、それで成り行きでOKに行く、RΩRに居たときは辛かったろうな。
本来の自分が出せなくて。他にもいくつもフラタニティとソロリティが出てくるが、
それぞれチームカラーが出てきて面白い。

見終わった後、子供に「これはアメリカの大学生活のドラマだね」というと。
「あんなに楽しそうなら、アメリカの大学の寮に入りたい」とか言い出した。
いいねえ~頑張って!と答えておいた。真剣に考える必要ないと思うけど疑問。
大層楽しそうだが、日本人留学生でもソロリティに入れるのだろうか・・・?
日本の名門なら、アメリカの名門にツテがあって、何とか入れるんだろな。
我が家は名門でもなんでもないので、多分無理・・日本の総合大学なら多少は
ああいう雰囲気が味わえるので、それで我慢してもらおう。

アメリカの青春ドラマを見て、清清しく感動した。ある意味ファンタジーだね。
たとえて言えば「愛と青春の旅立ち」とか「トップ・ガン」を見たような気分。
(うわ~古いけど、私が学生時代に見たからこういうイメージだ)
俳優さんもそういう方々を想定すれば、私の盛り上がりがストレートに伝わるかも。

とにかく、小さな子供も楽しんでいたようですが、大人も十分楽しめました。

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コメント 2

堀越ヨッシー

はじめまして。
 
マイクの頑張る姿に、挫折を経験したことのある大人は感動必至ですね。夢を追うことの大切さを説きながら、その一方で挫折したって大丈夫だよとフォローを入れる物語の巧みさが見事な作品でした。
大人が楽しめる作品ではありますが、やはり若い世代の方々に見て欲しい作品ですね!(^皿^)。
by 堀越ヨッシー (2013-07-27 16:17) 

えりあ

堀越ヨッシー様

コメントありがとうございます。書いていただいた「それだ!」と納得しました。挫折したって大丈夫、夢をかなえる方法はいくつもあるということが提示されていて、それが甘ったるくない、きりりとしたラストの清涼感だったのだと思いました。
本当に、「幼い」ではない「若い」方にも見て欲しい作品です!!
by えりあ (2013-07-27 20:23) 

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