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OSK角座「愛瀬光 Precious Stones」 [観劇感想(OSK)]

OSK角座「愛瀬光 Precious Stones」
2020年1月21日(火)14時30分 

Precious Stones 第2シーズンのスタートは愛瀬さん。
構成と共通部分(最初と最後の15分ずつ)は変更なし。衣装が変わりました。
今回は、ベテランで構成されたチームでしたが、今一つしっくりこない。
この作品は、華やかに踊れるカップル。若しくは技量の不足を熱量で花咲かせるカップル向きの作品だということが分かりました。
愛瀬さんと遥花さんという落ち着いた魅力のカップルにはちょっと合わないと感じました。
それと、ベテランになるほど個性というか持ち味がはっきりするから、汎用性の高い作品は難しいのだな~とも。
オリジナル部分の世界観はきっちりと伝えてくれましたので、技量はあるがわかる。だから「持ち味に合わない」というのがベテランゆえの難点なのか。

・・・ここまででわかる通り、今回の感想、辛口です。
この公演に満足の愛瀬さん遥花さんのファンはご注意を。
私お二人にはもっと違うのが似合うと思うので、これでは満足できませんでした~

202001PS愛瀬.jpg
【公演タイトル】PRECIOUS STONES(愛瀬光)
【出演者】愛瀬光・遥花ここ・麗羅リコ・栞さな・唯城ありす


今回から衣装が変わり、ピンクと白の世界から、青と黒に。愛瀬さんはピンクよりブルーが似合うタイプなので、とても良かった。しかし、似合うだけに落ち着いたブルーと黒が、余計に落ち着いた雰囲気を増長させ、愛瀬さんの持ち味でではないこの明るく華やかな作品と合わなくなってしまったような気がする。(衣装効果も見たいわ。一回、楊さんと舞美さんペアにこのブルー衣装で演じてみて欲しいとかわがままを思った)

愛瀬さんは日舞が似合うよね~というしっとり目の動きをされるので、激しい洋舞やちょっと持ち味じゃないと思う。はんなりと腰を落とし目のおっとり若旦那ってダンスが似合う(なんか表現が変)。そして相手役を務めた遥花さんも、キレッキレとかパーッと派手なダンスを踊る方ではない。こちらも着物を着て、しっとり踊る雰囲気。なので、このお二人のダンスが凄く重く見えてしまった。リフトとかも、「なんか重そう・・」って思ってしまった。とにかく振り付けがこの二人の持ち味とあってない。第2シーズンに入り衣装も変えたんだから、違うパターンを作っても良かったのでは?と思った。

オリジナル場面は、なんか異世界に迷った青年(愛瀬さん)と、亡くなった恋人(遥花)、あとは人外のものが跋扈する世界で、青年が翻弄される・・・みたいなのだけど。これは開始前に「オルフェとエウリディケの物語です」みたいな解説があったからわかったことで、全然そうは見えなかった。亡くなった恋人も、人外の者たちと一緒になっていて翻弄するだけで、全然ヒロインしてない。死んじゃって黄泉の住人となったから、もう人であった頃の事は忘れた設定なのか?特に悲恋ぽい振り付けもなかったようなので(あったらごめん)、青年が異世界に迷うだけでいいやん・・・と思いました。世界観はしっかりしていたので、それでいいと。
世界観はよかったけど、衣装センスはちょっと好みじゃなかった。特に栞さん。最初「風呂上り?」なんて思ったわ~あの白いバスローブ。ウェストがわからなくて、スタイルが悪く見える。麗羅さんはなんかメイクも強すぎて、男役の女装かというくらいの迫力。どんな設定だったのだろう?唯一、唯城さんが普通に可愛かった。これなら、壱弥さん風に、「異界・妖精界」とかそういう漠然とした雰囲気の世界がよかったなあ~。いや同じテイストなら日本神話で「伊弉諾と伊弉冉」にしてストーリー性のあるほう見たいわ。


今回、ダンスばっかり書いたけれど、歌も合ってないような。愛瀬さんて歌は得意なほうだと思うのですが、なんかしっくりこなくて。楊さんの声にあっていた歌で、翼さんが高度に歌い上げ、壱弥さんがテクニックを駆使し、椿さんが熱く歌い上げた曲。どうも愛瀬さんの声に合わず、テクニックもあったけど感動するほどでなく、ベテランらしくそつなくこなされ熱量も少なめ。
不足をアシストする人もいなかったのも大きい。男役2番手はかなり歌うのだけど、栞さんが・・・武生公演(の大阪版)では「結構歌えるようになって!」と思ったのに、元通り???音がふらつき声は弱い。今までの2番手で一番弱く感じた。ダンスはいいのに、歌はやっぱり・・と、少々残念。武生公演の時の歌は武生に置いてきてしまったのだろうか。
ヒロインの遥花さんも声が伸びなくて、響かない。支えるはずの麗羅さんも、声は硬くて音は弱い。
後ろにいる唯城さんはすでに2回ヒロインをされていて、歌(もダンス)もとても上手かったので、隅っこにいるのに違和感。一番ヒロインらしい人が一番隅っこで出番が一番少ない。唯城さんは好みのタイプだから、私のひいき目もかなりあると思うけど、3人の中で一番小柄でスタイルが良くて可愛くて踊れて歌えると思う(これがひいき目?)。遥花さんのダンスは重めで硬く、麗羅さんのダンスは抜群だけど大柄で愛瀬さんより栞さんより強そうに見えたから。(麗羅さんを抱擁できる男役はいま桐生さんしかいないと思う。一度組んで踊ってみて欲しいわ。大人っぽいし似合いそう!)
今回私の満足度が低かったのは、主演の持ち味を生かさない作品だったのに加え、さらに遥花さんと栞さんというヒロインと2番手が歌えないのが効いたからだな~と感じた。

というわけで、いままでのprecious Stonesでは一番不満が残ることになってしまいました。
やっぱりこういう汎用性の高い作品は、最初のお手本に持ち味の似た若手さんに回してほしい。だから今回から第2パターンってことで、愛瀬さんの渋い持ち味にあった作品を作り、下級生に回してほしかったわ。昼もはんなり和風でもいいやん。そうしたら下級生にも「持ち味」というかどういうテイストが得意か似合うかわかるし、勉強になるし、見るほうも楽しめる。スタートでお手本になる上級生は、その方の持ち味にあった作品がイイ。ついでに、お手本上級生のチームは値段も高くていいけど、次からの若手チームは値段下げて欲しいな。

ということで、超辛口になりました。。



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