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OSK「椿りょうPRECIOUS STONES」 [観劇感想(OSK)]

OSK「PRECIOUS STONES」椿りょう
2019年12月17日(火)14:30 心斎橋角座

PRECIOUS STONESも何個目か、今年最後のステージは椿さん。
今までの最下級生(入団4年目)による主演ですが、全然そんな風には見えませんでした!
確かに若くて一生懸命で全量投球!!と熱さは伝わってきました。
でも歌声は良く伸びて綺麗で迫力あり、手足長くてダンスはキレキレ、長身でイケメン。
何よりその落ち着き、堂々としたスターっぷり。初主演とは思えない貫禄。
同期生で周囲を固めたからか、みんなの熱意が統合され、のびのびとしつつ熱い舞台になっていました。オリジナル場面も世界観がきちんとしていて、クオリティが高くて驚きました。
椿さんチーム、想定以上に良かったです!
年末じゃなかったら絶対通ってた・・・通いたい。

201912椿PS.jpg
【公演タイトル】PRECIOUS STONES(椿りょう)
【出演者】椿りょう・柚咲ふう・羽那舞・湊侑李・有絢まこ

いつも通り最初の15分と最後の15分は同じ。この共通部分は、衣装も基本は同じだけど、主演の学年が下がるにつれ、飾りが減っていく。楊さん&舞美さんはとっても豪華だった。翼さん&唯城さんでガクンと地味になり、翼さんでこれでは後どうなるの?と恐れたけれど、次の壱弥さん&唯城さんは翼さんチームとはさほどの差は感じられず。そして最後の椿さんがどうなるのかと思ったら。なんと!確かに主演の衣装はシンプルになって少し変わっていたけれど、2番手も過去最下級生なので、一緒にシンプルになった。つまり、主演2番手の差が当初の状況に戻ったので、違和感がなかった。そうか、真ん中が地味になるのに違和感あったのではなく、主演と2番手の衣装差に妙な気がしていたのか!!と分かった。
椿さんは2番手役で楊さんのPSに2回出演していたからか、雰囲気を作るのが上手くて、すぐに引き込まれる。華があるっていうか、センター吸引力というか、こういう感じを言うのかな?と思ったり。

娘役3人の場面は、長いピンクのリボンを首につけて後ろに垂らしていた。可愛い!!カツラもピンクが入った金髪ボブスタイル。柚咲さんが超絶可愛い。今回見ていて、舞美さんに似たタイプだなあって思った。柚咲さんもだけど、3人とも結構太ももとかのお肉がしっかり女らしくて、色っぽい。舞美さんの素晴らしいバービースタイル(特に足がバービー人形)のコケティッシュな雰囲気、唯城さんのフランス人形のような華奢な雰囲気も良かったけど、こちらは人間的でなかなか。曲も衣装も振り付けも同じで、小道具と役者でこんなに変わるんだなあ~これぞPSの醍醐味ですね。娘役3人の場面は、ほんとヘアスタイルと小物が楽しみな場面です。

オリジナル場面は、今までなかったアラビアン。椿さんはアラビア風の衣装が似合うし、湊君がマントの扱い上手くてびっくり!彼は黒くて無表情なほうがカッコイイね。椿さんは正統派王子様、いや王様だ。どっちもかっこいい。そしてヒロインに柚咲姫。水色のアラビア衣装が可愛い。可愛い色気があるわ。
歌もダンスも良くて、世界観がきっちりしていた。だけど悲劇で終わったので、そこだけちょっと悲しい。短い時間ハッピーエンドがいいなあ。世界観がきっちりしているだけに、抜粋を見た気分で、続きが気になって仕方ないやん。
どこか異国の・・という雰囲気が「カルディアの鷹」や「金色の砂漠」を思い出させる世界観。シンプルだけど優雅な衣装のシーク椿、黒いアラビア衣装の悪役(推定)の盗賊黒ミナトと戦う。だが卑怯な戦法に敗れて恋人(推定)のフウ姫は連れ去られる・・目が見えるようになり気づいたら、姫の飾りだけが落ちていた。それを拾い上げて嘆く・・ところで終わるんだな。続きが気になって仕方ないって。このあとシーク椿は勢力を立て直し、盗賊と戦い、うち破って姫を取り戻しハッピーエンドだろうな~と勝手に想像しておく。なんか椿さんでシーク物が観たいなと思った。湊さんも思ったよりずっとかっこよかったの、この場面。


撮影タイムは航空機。超スリット入りのミニスカ・キャビンアテンダント。スリムなパーサー、そしてかっこいいキャプテン。椿さんってキャプテンの衣装が似合うわ。すごくカッコよかった。そのまま激しく踊りまくり撮影タイム。いい笑顔が撮れました!
ところでさ、このチームの娘役さんはかなり足がしっかりしている。健康的でお色気があるといえばそうなんだけど。5人で一番細いのが湊さんだったわ。次が椿さん?って(笑)。娘役3人揃って、なので「あの子だけ足太い!」っていうのはなかったけど(それもナンだけど)歌劇の娘役だから、横にいる男役より迫力があるのはいただけないよね。湊さんが細すぎるとしても。娘役の脚はもう少しスリムなほうがいいかな~と思った。(わが身がつまされるやんね。)

後半。湊さんのソロはやっぱりちょっと声が揺れるところがあって弱いけど、場数踏んでいけば成長しそうな気配。椿さんも朔矢さんも2クールやったものね(朔矢さんは過去角座主演済みだし)。この角座主演クラスが演じる2番手役は、見せ場も多くて持ち場も多い。しかし今回3~4割は羽那さんが担ってしまっていたね。線が細くてひょろりひょうひょうとした湊さんと、ダイナマイトボディで迫力ある羽那さんは、それはそれで見ていて楽しいコンビだ。

ラスト部分。椿さんの歌声も、素晴らしいね。翼さんとは違う風にかなり難しい歌い方をしていた。すごい音域。声よく出るなあ。もっと歌聞きたい。
なんだかこの部分は、楊さんがスタンダードで、あとは各自アレンジ!って雰囲気。みんな工夫していて魅せてくれた。椿さんもよかったわ~CD欲しくなった。(楊さん2ndだけ買った。3000円もするんだね、もう少し安いと全部欲しいけど、この値段なら厳選だ。)
PSが始まるとき、なんで公演続きで忙しい楊さんが先頭チームなの?とか思ったこともあるが、お手本だったのか!!と気づいた。(真相は知らない)

椿さんと柚咲さんが何度か組んで踊るのだけど、似合うねえ。うっとりする。椿さんが背が高いから、柚咲さんがヒール履いて背伸びして抱きついて、でもまだ椿さんが見下ろせる!!なんか萌えるシチュエーション。いいな~こういうのも好き。1組くらい欲しいカップルだ。二人の醸し出す柔らかい温かい空気が素敵だった。リフトは迫力あったし、結構お似合いのコンビでした。

ということで、かなり満足度が高い。そういえば、座席に「大入袋」が置いてありました。満員御礼完売ってこと?平日の昼公演ですごいね!もうベテランの技芸を見せてくれる椿さんだから、次は大きな公演で2番手役とか見てみたい。将来劇団を背負ってくれそうな逞しさ。歌劇の世界は次々と素敵な若手がでてきて新陳代謝を繰り返し、若さと美しさから構成される夢と情熱の世界を維持するのが魅力の一つ!ってことを思い出した。

椿さんいいね~、久々に「この人の出る舞台全部見たいな」と思える人が増えました。嬉しい。

今年の分をまとめてみた。
<PRECIOUS STONES第1期?>
主演―相手役―2番手男役
楊琳―舞美りら―椿りょう
翼和希―唯城ありす―朔矢しゅう
壱弥ゆう―唯城ありす―朔矢しゅう
椿りょう―柚咲ふう―湊侑季

並べてみると今回(椿チーム)は初主演に初ヒロイン+初2番手と初尽くしだったのね。
壱弥さんの時は、周りがベテランだったから壱弥さんの緊張が目立って見えたのかもしれないなと思いました。適当なようで(失礼)よく考えた布陣になっているのね。
なかなかレベルが高いし、共通部分は役替わりを味わい、オリジナル部分に個性がでていて、結構楽しいなPRECIOUS STONES。

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