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宝塚花組「A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム!」東京 [観劇感想(宝塚)]

宝塚花組「A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム!」東京
2019年11月2日(土)11時 2階13列センター

観劇日が前後してますが。
久しぶりに花組の青薔薇。東京で見るときはいつも、懐かしい気分になる。タイムスリップしたような気分。何か月も前に見たのに、また生の舞台を見れるという不思議。
青薔薇はやっぱりいいね。いろいろ謎もあるけど。ショーはとっても好き。衣装も装置も照明も好みの演出。今回は念願の2階から見たので、フォーメーションや照明が美しいのが良く分かった。特にお芝居のほう。装置も上から見るとまた一味違う良さがある。
SS席好きだけど、2階から見るのも大好き。1つの公演を両方の席で見たい。
2階が確実なのはB席だけど、一部見切れるので、やはり2階1列センターが憧れ(笑)
銀橋前のかぶりつきSS席も大好きだけど、2階から見る全景もすごく好きなのだ。

201912花東京.jpg

「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」植田景子

大劇場で見たときだいたい書いたので、東京は印象に残ったところだけを書く

お芝居はみんな深まってますね。シャーロット(華)は更に幼少時の幸せさと母が亡くなった後の不幸が鮮明になり、ラストシーンの語りが心にしみる。「エリュとの幸せな記憶がなければよかったと思うこともあったけど、でもこの幸せな記憶が心にあったから辛い時代を乗り越えてこられた、あなたに会えてよかった」このセリフを語るシャーロットと、複雑な思いで聞き、自分の愚かさに顔をそむけたくなり、それでも会えてよかった記憶を持っていたから生き抜けたと感謝する彼女に、エリュ(明日海)は本当に救われたと思う。その時の二人の表情。これは絶対アップで見たい。明日海さんと華さんというお芝居の上手い二人だから。映像が楽しみだ。

瀬戸社長も、光の女王レディ・ミステリアス(乙羽)との会話で、ラストに何か心に響いているのが分かる表情をしている。瀬戸さんってなんとなく歌声が矢吹翔さんを思い出させる。何人で歌っていてもすぐわかる声だ。宝塚にはなかなか居なくて、居ればとても貴重なタイプの役者になられたなあ~って思います。

そして光の女王のお芝居は絶品だと思う。もちろん美声の歌も絶品だ。
何度見てもわからないのが、村の老婆。あの女性は何なんだろう?レディ・ミステリアスが光の女王様というのはわかる。では女王と同じような重みで出てくるあの老婆の正体は?私にはわからなかった。わかった方教えてください。

そして。ものすごくどうでもいい事だけど、マシュー(帆純)君は出張に行くときカバンを持ってない!最初の場面、駅でハーヴィ(柚香)氏を迎えるときも、ラストでオフィスから出かけるときも、「切符は私が!」とハーヴィと自分の分の2枚を見せてくれるが、荷物は持ってない(駅では傘だけ握ってる)。その時ハーヴィはちゃんと自分のカバンを持っているのに、彼は持ってない。なんて荷物が少ないんだ、少なすぎだ。

それからニック(水美)がとても優しい表情をしている。植物も人間も命あるものすべてを愛し、精霊からも人間からも愛されているような穏やかな表情。悟り開いた?って気もするほど。水美さんは、気性の荒い役やガラの悪い役より、穏やかで端正な役の時のほうが私な好き。
精霊では、飛龍さんがいい。とても目立って元気が良くて声が良い。

商会の人では、オズワルト(和海)さんに中間管理職の悲哀が見えた。植物部門の事業部長かな?経営層に近い管理職だから社長の厳命も理解できるし、でも現実は物理的にどうしようもなくて、パニックしそうな表情。このあたりの板挟みの芝居が絶品!社長は命令するだけだし、部長たる自分が全部なんとかしなければならない。だけど現場で頑張る部下たちには無茶な命令をせず現場を理解して優しいし、いい管理職だ。

それからレディ(乙羽)が抱いているトム猫。目が閉じるのかなと思ってたけど、角度で目が見えたり瞑っているように見えるのかな?と。猫ばっかり見ているわけにもいかないけど、とても気になった。あの太々しい表情はやはり「おこげちゃん」がモデルね。(先月号のgraphを見て直観)。



「シャルム!」稲葉太地

シャルムのほうは、上から見た群舞の美しさ、装置と照明の美しさ。やはり思っていた通り、上から見たら違う美しさを堪能できる。全部が好きだな。衣装も照明も場面設定もダンスも。
水美さんのダンスが好みだわあ。端正にかっこよく踊ってくれたらすごく好み。
柚香さんの歌も良くなってきたなあ~って思ったけど、ブレス音が入るときがある。月の龍さんの歌は、結構な確率でブレス音が入っていたのが最後まで気になったので、早めに直してほしいところ。私の好みじゃないだけだけど。気が散るんだわ。
明日海さんの歌は絶品で、姿も美しく(やせすぎだけど)、もう何も言うことありません。最後に行くに従って好きになってきたジェンヌさんでした。

次からはまた違う花組になるのね。新陳代謝は宝塚の生命線。だからこの一期一会の組み合わせが美しいのね。


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