OSK「翼和希PRECIOUS STONES」

OSK角座「PRECIOUS STONES」翼和希
2019年10月1日(月)14時30分　

PRECIOUS STONES第2弾、翼さん主演を見ました。
楊さんの告知通り、最初と最後の15分ずつが同じ構成。
中の15分が翼オリジナルでした。
が、同じ部分が同じに見えない。「なんか聞いたことある曲～」という気分。
共通部分も、出演者(得に主演)の個性でかなり変わりそうですね。
歌は絶品！！！歌い方をかなり高度にアレンジしている。さすがの翼さん。
今の劇団員の中で私にとっては翼さんが歌が一番好き。それを確信した。

PRECIOUS STONES、どんな変化になるのか全部見たくなりますね。




【公演タイトル】PRECIOUS STONES（翼和希）
【出演者】翼和希・朔矢しゅう・唯城ありす・紫咲心那・水葉紗衣


というわけで。最初と最後の15分ずつ合計30分は同じなのだけど、歌の編曲というかアレンジがかなり変わっていて、驚いた。これは翼さんにしか歌えないのでは？と思える歌い方。私の中では、「エリザベート」初演の一路さんの「最後のダンス」レベルに上手かった。ああいう歌が歌える人は少ないと思うので、これから大きな劇場でどんどん歌ってほしい。ほんと松竹座や南座であの歌を聞きたいわ！！
楊さんも歌が上手くてCDで聞いても全然遜色ない良い歌声なのだけど、それでも翼さんの歌声は別格。違う曲のようだった。あれは素晴らしい、もう一度聞きたい。
唯城さんの歌も安定していて上手い。このコンビの歌、PRECIOUS STONESシリーズで最高では？と2つ目で思ってしまった(まだ早い？)

ただね衣装が・・・トップに限りなく近いスター楊さんと事実上その相手役舞美さんの豪華目の衣装を、若い劇団員さんに着せるわけにはいかないのわかる。それは大事なことだ。だから真ん中の翼さんや唯城さんの衣装、飾りや豪華さがかなりトーンダウンされていた。しかし次世代番手スターの筆頭である翼さん（と次世代ヒロインに限りなく近い唯城さん）なのに、こんなに下げる必要ないのでは？あとに続く壱弥さん椿さんというホントの若手さんの衣装が心配になる。やっぱり歌劇だから衣装も大事よ。ちょっと豪華に見たいってば！真ん中は。

娘役さんだけの場面では、共通場面でも髪飾りやアクセサリーが全然違いました。これは出演者がオリジナルにしているのですね。やっぱり舞美さんはセンスが良くて豪華だなあ…と思った。場面ごとに同じ衣装でカツラとアクセサリーでごろッと印象を変えてくるのが、舞美さんは抜群に上手い。これは娘役さんには是非とも受け継いでほしい技。
今回の唯城さんは遠慮したのか、若いから可愛らしさを出したのか、素朴だけど地味目で、ちょっと場面ごとの印象変化が薄い。もっと盛っていいのよ～唯城さんは盛っても負けないほどお顔が可愛いから、可愛い豪華盛り盛りを見たいです。

翼さんチームオリジナル場面の15分。普段着・・・？　翼さんのレビューカフェとか思い出すと、いつもジーンズとかの普段着系が多いなあと思い出した。特に今回の朔矢さんの衣装は、衣装と呼べないのでは？あれはそのまま外出て心斎橋歩いていても違和感ない。翼さんだって心斎橋アメリカ村あたりなら全然違和感ない。お洒落な人の普段着やん。もうちょっと「歌劇の舞台」という感じがほしいなあ～歌やらダンスは良いのに、衣装で魅力半減（私にとっては）。とても残念。
オリジナル場面はあまり印象に残らず。ここは楊さん第1陣チームの中華耽美が良かった明けに、翼さんオリジナルが今一つの印象でした。比べるなっていうのが無理よね、同じタイトル同じ構成のショーだもの。あとに続く楊さん第2陣と壱弥チーム・椿チームはどうなるのかな～この15分、出演者が自分たちで作ってる！という感じがありありだから、経験値の低い若い人は大変じゃない？
観客からすれば、楊さん公演も椿さん公演も値段は同じなので、「歌劇」の基準は満たすクオリティが欲しいな～と思うところ。まあ全部一回は見に行きたいという気になったので、それは劇団の思うつぼですね(笑)


翼さんチームも、歌は最高レベル、ダンスのレベルも高く、衣装以外は全然文句のない素敵な公演でした！もう一回見たいしCD欲しいわ。