So-net無料ブログ作成

OSK「SAKURA REVUE」京都南座 [観劇感想(OSK)]

OSK「SAKURA REVUE」京都南座
2019年7月18日(木)15時 1階前方センター
2019年7月20日(土)15時 3階中ほどセンター
2019年7月24日(水)15時 1階前方センター

長らく忙しくてブログに書いていませんが、観劇はしているので書き溜めております。終演後に書くメモから、ブログにアップする文章までにはかなり‥時間と気力が必要なので、繁忙期にはなかなか困難。と言い訳しつつ、新しいものから。

京都南座です!「海神別荘」は好きなお話なので、期待していました。
幻想的で美しい雰囲気と衣装、原作の雰囲気そのままでした。
ただ登場人物が少なくてね、背景の魚たちを大人数でやるのは美しいけれど。
とても綺麗でしたが、舞台が暗くてセリフが優雅で。
時おり睡魔に襲われてしまいました・・・

ショーは一転、とっても楽しくエネルギッシュ。こちらは「春のおどり」と同じ。
マイナーチェンジがあったそうだが、私にはよくわからなかった。
好きなショーなので嬉しい。平澤先生のショー、見慣れてくるとすごく好きなタイプだ。

201907海神別荘.jpg

<第一部> 歌劇 海神別荘
原作:泉 鏡花   
作・構成:広井王子   
演出・振付:麻咲梨乃   
楽曲協力:サクラ大戦より

「海神別荘」は波津彬子さんの漫画版が一番好きだ。泉鏡花の作品を漫画化した本に掲載されていて、とても好きな作品。そのイメージでいたら、ちょっと違った。かっこよくなるバージョンなのでよいのだけどね。セリフは原作の泉鏡花そのまま。雰囲気や世界観はとても忠実に舞台で再現されていた。


海の若様(桐生麻耶)
若様じゃないよ、王様!という貫禄。大きくて立派なマントに冠を付けて、クジラの骨の豪華な椅子に座る様子は、とても若様とは思えなかった。あなたは立派な王様ですって(笑)。
この作品の主人公の公子は、まだ若くて嫁を迎えるくらいの年頃だから、恋する女性に理想が高くて、世間を知らないことも多く、権力のある若者らしく気が短い。だけど桐生さんは、女性への憧憬とか彼女を待ってソワソワとか、世間知らずとか、なんだか似合わないような雰囲気が漂う・・・。大人の男なんだわ!再婚で若い嫁を迎えるとかならわかる。そわそわもするだろう。だけどその場合は、世間知らずはないと思う。うーん、大人の持ち味の桐生さんにこの配役はなあ、と思ってしまうのでした。かっこいいんだけどさ。強いのはばっちり、竜王でした。

陸の女(城月れい)
桐生さんの相手役なら、城月さんしかいない。歌声も素晴らしい。でも桐生さん同様、拝金主義の親に売られてきたことに気づかず、単純な世間知らずなお嬢さんというのは違うような気がする。陰謀を企んでいそうな妖しい雰囲気がある大人っぽい城月さんだから、世間知らずの若い娘というのは似合わないよーな。純真に!と頑張っていたけど、何か企んでいるように見えてしまう(私の邪推なんだけどさ)。桐生さんとは大人カップルだから、二人とも原作のイメージからすると、どうも違和感が漂う。海の宮殿の富に浮かれて地上に行く場面は、「この人復讐する気?」と思ったくらい。虐められて泣いて帰るような弱い女には見えないし。城月女王なら、陸に大津波を起こして海の富を奪い返して、自分に石を投げた皆を溺死させクラゲにして周りに侍らすくらいのことはやりかねぬ(ごめん)。儚く美しい雰囲気は良かったけれど、浮かれて傷つく世間知らずではないので、私のイメージとは違った。

若様も若奥様も、私のイメージと違っていたので嵌れなかっただけで、ストーリーとセリフとセットと衣装と演出はとてもとても素敵だった。海の王宮のセットは圧巻だったし。

海の僧都(楊琳)
僧都というより将軍でしたね、話の会話からすると。中華風のロングヘアがかっこいい。若くて美形なのに、若様一筋のストイックな将軍なのでしょうか。周りのお魚娘たちにモテモテみたいだったけど、気づいてなさそうなところとかね。
漫画ではね、イキのいいおじいさんさんなの。だから若い美形の(しかも中華ヘア!)で驚きの嬉しさ。楊さんの美しさを堪能しました。出番はあまりないけど、戦闘場面はちゃんと公子を守って戦っていて、凛々しかった。(公子は十分強そう・・黒潮騎士団より赤ザメより一番強そうなんだけどさ。その関係性がちょっと萌えるかなって)。僧都だけ、魚のうろこのような美しい扇をもって戦っていたのも萌えポイント。普通の剣じゃないの、ああいうの好き。


海の学者(虹架路万)
お茶目。古代朝鮮風の衣装で、ほんとに学者?と思えるような明るく楽しそうな方。彼は好奇心旺盛で、だから学者なのかな?と思う。戦力外だけど、知識と好奇心で勝負ですね。
漫画版は、公子の少し年長の親族のような感じの落ち着いた美青年で、公子の家庭教師剣お目付け役というように感じた。虹さんのは全然違うタイプ。明るく楽しい家庭教師もいいかも!


海の侍女(白藤麗華)
おっとり品が良くて海の宮殿に仕える侍女らしい。ぴったりの配役だ!ここは大満足。
上品に結い上げた髪に、ひらひらとイソギンチャクのような飾りがついていて、「侍女はイソギンチャクなのか?」と思った。イソギンチャクの触手(決めつけ)ですら優雅に見えるものなんだなあ。彼女も若様第一。原作通りとはいえ、若様が奥様を殺してしまえ!といったとき、止める理由が「床が血で汚れませんか?」だもん。素晴らしい。
そうそう、最初に陸の女を連れてくるとき、タツノオトシゴの馬車?に乗っているのだけど、その衣装がびっくり。初舞台生(と言っていいのか)上から2名が、花魁のぽっくりをはいて花道から曳いてくる。その凄いインパクト。蓮の提灯を下げた品の良い侍女が先導する芸術的なタツノオトシゴの馬車よ!視覚的に衝撃でした。

黒潮騎士団(愛瀬光、栞さな、壱弥ゆう、あと二人)
黒い衣装で、まるで中世フランスの十字軍のような騎士団。この衣装かっこいいなあ。団長以下5名が若様のために彼の命令で動く。まあ忠実なこと。若様の嫁を守って苦心して海の底まで連れてきたのに、それを殺せと言われて、躊躇なく動く・・見上げた忠義。
しかしこの5名の動きはかっこよかったです。赤サメとの戦いでは、正規軍らしい規律の取れた動きがとっても素敵でした。

赤サメ(華月奏ほかたくさん)
いつもながら、ころりとイメージを変えてくる華月さん。海のごろつき、みんなが恐れおののく暴君(我儘)・海の若様にだって逆らうのだ。若様の嫁を手に入れようと襲ってくるとは、この命知らずめ!と思う。でも黒潮騎士団より人数多くて、人望はあるのだな。
その仲間は正規軍(黒潮騎士団)に蹴散らされ、本人は若様に全くかなわず。でも駄目と分かるとあっさり引くあたりは、良い判断だ。あの引き際、逃げ切れただろうと思う。こちらの衣装も「反乱軍」ぽくて赤とグレーのコントラストがカッコよかった。全員同じテイストで違う衣装なのも反乱軍らしいわ。


お魚娘たちの舞や、それに僧都を入れた踊り場面は、サービス場面なのだろうけど、とても楽しくて。上から見たら床の照明がとても効果的で、本当に幻想的で美しかった。一度は3階席から見るべきだな~といつも思う。照明さんがすっごくいい仕事していたのは、上から見ないと分からないから。あれは味わうべきだと思った。お魚娘たちのダンス・フォーメーションも美しかったし、もっと暇な時期で劇場が近かったら、3階に毎日行きたかった。
堪能したけど、私の好みから言えば、若様はもっと、向こう見ずなところのある(でも品のある)若造で、奥様は明るい世間知らずのふわふわお嬢さんで見たいなあと思いました。これは原作に持ってるイメージと好みの問題ですもんね。桐生公子は堂々として力強かったし、城月奥様は陰のある美女でした!


<第二部> STORM of APPLAUSE
(作・演出・振付:平澤 智)

松竹座と同じだけど、やっぱりカッコいい。特に2場の黒服で踊るところ。登場からかっこよくて、楊さんメインでダンスメンバーが踊り倒す。いったん終了して桐生さん登場。後半もまたガンガン踊る。次の楊さん舞美さんのマフィアの場面も好き。楊さんの銀のスーツと、舞美ちゃんの赤いドレスがとっても素敵。本作でデュエットダンスがあるのはこの場面だけだもんね。このカップル感じ、長く組んでる楊さんと舞美さんだからコンビのように、しっくりくる。城月天使と華月悪魔は逆だと思うが、どちらもインパクトあるよね。

赤い服のハレルヤ。翼さん美声!千咲さんも良い声。しっかり聞いてたら、椿さんにも1フレーズソロっぽいものがあった。歌ってる時のアクション大きいから目立つわ。
この後のハレルヤはずっと耳に残る。CDだけほしいなあ・・。
続いて翼君の場面。一人でしっかり真ん中で周囲を率いている。立派な3番手に見えた。この場面も踊り倒しですよね。

場面が変わって白い服の大人の場面。しっとり歌いあげる。それぞれに似合った白い衣装が良い。ここの衣装を選んだ人はセンスいいなあ!って思う。
またまた翼さんによるラインダンス場面。今年の新人は大阪・東京・京都と3回も一人ずつ紹介してもらえるんだ!と驚いた(この場面は変わると思ってから)。

階段に男役勢ぞろい。黒燕尾を津軽三味線で踊る。ここも好き。(こういう感じのを宝塚の大劇場でも見たいわあ。最近ないよね)。青いドレスの娘役さん登場してジャズ場面へ。千咲・穂香・実花の3人娘が歌うスキャットがステキ。こうしてみると全体で娘役のほうが多いのね~。この後は桐生さんが娘役全員と組んで踊る。ラストは舞美さんだけど、デュエットダンスという雰囲気ではない。なんか「舞美は楊の相手役だし~?」って感じで放り出したのか?って思う(笑)。ラストのお相手が城月さんだとしっくり来たかも。または朝香さんか。桐生さんは相手役いらずの孤高の男役なのかもしれない。

エトワールは千咲さん。すごい美声ですね、ちょっと低めに歌うとなかなかの重低音。高音の美声はよく聞くけど、この娘役低音の美声は素晴らしい。ラストに楊さんがキラキラ黒燕尾、桐生さんが色付きキラキラ衣装で登場。さすがに羽根はなかった。
最期の最後は、「桜咲く国」で締める。これがないとOSKを見た気がしない。
ショーも上から見ると、フォーメーションが綺麗なのよ~照明も綺麗だし。堪能しました。



覚書のために

【出演者】桐生麻耶・楊 琳・虹架路万・愛瀬光・華月奏・白藤麗華・遥花ここ・城月れい・麗羅リコ・実花もも・穂香めぐみ・壱弥ゆう・椿りょう・栞さな・柚咲ふう・桃葉ひらり・りつき杏都・凜華あい・琴海沙羅・雅晴日・湊侑李・京我りく・紫咲心那・純果こころ・依吹圭夏・叶望 鈴・瀧登有真・優奈 澪
【特別専科】朝香櫻子・緋波亜紀
※2部のみ出演   舞美りら・翼和希・千咲えみ・椿りょう・凜華あい・京我りく
【95期初舞台生】←もう初舞台じゃないよね~と思いつつ。真織ひな・花うらら・紗彩もえ・舞音ことは・翔馬かいと・空良玲澄・璃音あかり・茉礼彩花


nice!(2)  コメント(2) 

nice! 2

コメント 2

OSKデビューしたてのサクラ大戦&ヅカファン

感想アップありがとうございます!
海神別荘は、サクラ大戦の舞台と比較しながら見ていました。
いくら曲と声優陣の演技がすごくても、サクラ版はゲーム発の舞台という感じで、、、
衣装やセットがしょぼく、台詞が泉鏡花の文そのままで理解しにくかったのです。

今回のOSK版ではこのあたりが解消され、きちんと歌劇として完成されていました!
特に麗羅リコさんの白蛇には、目を奪われました。(ショーでもずっと注目していました!)

桐生さん公子再婚説、わかります。
城月さんの美女も大人びていて落ち着いているなぁと。
ナイトのコラボショーで、サクラ版のすべては海へを聴くことができたので
(マリア・タチバナ:高乃麗さん回)、よりそのように感じました。
サクラ版の公子は若くて俺様キャラなので、機会があれば聞き比べしてみてください。

ショーはノリノリで楽しかったです。ラインダンスで紹介があったり、桐生さんが何人もの娘役さんと踊るフィナーレのデュエットにはびっくり。宝塚とは違ってこれも面白いなぁと思いました。

OSKのミュージカルですが、昨年末の円卓の騎士が気になっております。
オギー先生が手掛けているというだけで、これは観たいなぁと。


by OSKデビューしたてのサクラ大戦&ヅカファン (2019-07-27 21:19) 

えりあ

ああ!麗羅さんの白蛇を掻き忘れていました!また書き足します。
凄くしなやかに踊られますよね。「円卓の騎士」でも人間ではない役を軽やかに演じられていて、とてもおすすめ。あの作品はオギーワールドでしたよ!私は通いました。(私も荻田先生大好き)DVDが出ているので是非。今回のナイトメンバーは「円卓」メンバーと重なっている人が多いですから!

サクラ大戦の「海神別荘」より衣装・セットが良かったのですね。それは松竹さんのおかげでしょうか?(笑)いつもの歌劇で、ゲーム発祥なのを忘れてたくらいでした。サクラ版の公子、ぜひ聞いてみたいです。さがそう。
ショーは宝塚とは似て非なるものですよね~ジャンルは同じだけど、このジャンルは数が少ないから、宝塚が標準だと思ってしまってます、私も。慣れてくると違いも楽しい!です。

by えりあ (2019-07-28 23:17) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント