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新歌舞伎座「歌舞伎座でオーケストラ!!!第9弾」 [観劇感想(その他)]

新歌舞伎座「歌舞伎座でオーケストラ!!!第9弾」
2018年12月23日(日)新歌舞伎座 15時 1階右

新歌舞伎座では年末になると単発公演がある。
日替わりにいろいろなコンサートが開催されるのだ。
これが結構楽しい。
今年は「新歌舞伎座でオーケストラ」に行きました。
クラシックではなく、ミュージカルとか映画音楽とかよく知った曲ばかり。
映像が浮かぶ。歌詞が浮かぶ。
「忙しい師走にひとときの寛ぎを」というようなコンセプトのようで、
気軽に楽しく、耳慣れた曲を生オーケストラで聴くことができました。
ほんと、ひととき贅沢にくつろいだ気分になりました。

201812新歌舞伎座オケ1.jpg

「新歌舞伎座でオーケストラ」
オーケストラサウンドで蘇る、シンフォニックポップス

指揮 ボブ佐久間
管弦楽 日本センチュリー交響楽団

1階の右列というお席、これは上手の一番端っこだが、舞台から近いので演劇ならかなり嬉しいお席。だがコンサートなので偏る音響。見えるのはコントラバスの後ろ姿とコンサートマスターくらい。下手や奥は全然見えない。もちろん指揮者は良く見える。指揮者だもの。
もともと新歌舞伎座は演劇用のホールなので音響は良くない。セリフが通りやすいよう、響かないのだわ。クラシックコンサートの音響という意味では万全ではないけれど、気楽にリラックスする分には全く支障はない。

知っている曲ばかりでとても楽しかった。短い曲が多くて疲れないし。
覚えているのは、「編曲」について識者のボブ佐久間さんが語られたときのこと。編曲者という職業は日本ではあまり認識されておらず、大変さがわかってもらえないような・・同じ旋律でも、哀しくとか楽しくとか、いろいろ変えられる、それが編曲と言ってらした。横にいたコンサートマスターに「ちょっと悲しそうに」と言って、哀しそうな曲を演奏してもらっていた。この時は、「へええ」と思っていただけだった。
ところが、最後の最後のアンコールで、「編曲の偉大さ」を味わえることになったのだわ。
アンコールはクリスマスなので、「サンタが町にやってきた」を演奏された。それが最初は普通に、それからクラシック調に荘厳に、ジャズっぽく、あとなんか忘れたけど、使うのは同じ旋律のみ、それを様々な調子で演奏されました。「すごい、これが編曲なのね!!!」と最後の最後に大感動したのでした。


第1部 懐かしの名曲ポップスとミュージカルメドレー
「アメージンググレース」から始まり、あとはいくつかテーマがあった。まずは<エルヴィス・プレスリー>メドレー。ゆったり流れて気持ちが落ち着く。次が<ポール・モーリア>
シバの女王からエーゲ海の真珠、オリーブの首飾りという超有名どころ。
この「オリーブの首飾り」が演奏されたとき。この曲を聴くと、なぜかマジックを思い出すなあ~なんて思っていると、第一コントラバス?の方が、楽器を置いて席を立ち、前に歩くムーンウォークっぽい動きで指揮者後ろまで到達。おもむろに赤いハンカチを取り出し、それをバーに!という手品を披露された。驚いた!こんなサービスがあるとは。というか日本人は「「この曲を聴くと手品が見たくなる」という共通認識があるのか!その素晴らしい心理展開に、ここでも感動した。
この後は<アンドリュー・ロイド・ウェーバー>のメドレーになる。「キャッツ」「エビータ」「ジーザスクライストスーパースター」」「オペラ座の怪人」。「メモリー」と「アルゼンチンよ泣かないで」、オペラ座はメインテーマから主要な曲全部。知ってる曲ばかりだが、私が知るのは「歌」があるバージョン。歌がない~と思わず脳内で歌が再生されたのでした。アンドリュー・ロイド・ウェーバーというより、「劇団四季」メドレーに聞こえてしまいました。全部劇団四季が上演してますもんね。全部見たので、映像がそのまま浮かんでくる~。

第2部 壮大なる映画音楽メドレー
こちらも名曲ばかり。名画ばかりともいうか。ともかく誰もが知っている映画の、誰もが効いたことがある曲がずらりと並んでいた感じ。音楽を聴くと映像が浮かぶのは1部と同じ。いや~私、映画はあまり見てないと思ってたけど、映画館に行ってないだけで結構見てるんだなあと思いました。第2部もほとんど全部、観ていたから。まあ映画のタイトルが「風と共に去りぬ」とか「タイタニック」とか一般教養みたいな感じだったからかな?
ともあれ、1部2部ともに、映像や歌詞が浮かんできたのでした。


ポップスの曲もあるので、オーケストラの編成に、ドラムとベースも入っていて、横から見ると異彩を放っていた。視覚的には異彩でも、曲にはしっくり嵌っており違和感なし。
違和感のあるオーケストラ編成で、クラシック以外の曲(オーケストラ演奏を前提に書かれていない曲)を演奏するという技に、私の席から見えなかったけど、佐久間さんが指揮台から披露していたスコアの巨大さにも感動。編曲の偉大さをここでも実感した。(アンコールへの布石が巨石すぎる・・・!)

というわけで、師走のあわただしい一日を、ゆっくり過ごすことができました。本当に超忙しかったんですけど、行ってよかったです。

201812新歌舞伎座オケmenu.jpg



まるで関係ないのですが一言。ここのところ毎年12月23日は「古武道」のコンサートだったのに、今年は22日だった。このコンサートも楽しかったからいいけど、古武道のを見逃したのはとても残念でした・・・。日にちも演目も毎年変わるのだと心しておこう。

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