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新歌舞伎座「1789~バスチーユの恋人たち」加藤&神田&龍 [観劇感想(その他)]

新歌舞伎座「1789~バスチーユの恋人たち」加藤&神田&龍
2018年6月22日(金)13時 1-右


結局、もう一つのパターンも見たくて、Wキャストの見てないほうを見に行きました。
結果、やはり前回の「好み~」で選んだキャストのほうが好きだったと確認できた。

あと、やはりダンスと歌が素晴らしく、熱く盛り上がれる。気分高揚!
好きだわ~これ。作品の持つ魅力に圧倒される。
キャストは好みの問題で、こちらも素晴らしい。
ああ。うちにある宝塚月組のDVDみたくなりました。
龍さんみたからだな!


201806-1789cast_flyer_thumb.jpg
ミュージカル
「1789~バスチーユの恋人たち」
潤色演出 小池修一郎




キャストで初見の方の印象を中心に、新しい発見を。


ロナン(加藤和樹)
体格が良くて、市民に馴染みやすいロナン。背が高いですね、そしてちょっと都会風のイケメンでパリになじんでる。(小池さんだったすごいイケメンだけど、やっぱり「シトワイヤン」とは異質で、農夫に見えた)
小池ロナン&夢咲オランプは背が同じくらいに見えたけど、加藤ロナンと神田オランプはとても身長差があって、カップルっぽい。ロナンがシトワイヤン風でオランプも平民よりなので、あまり身分違いにも障害のある恋にも見えない。君たちお似合いだよ~と思える。
オランプが王妃とロナンどちらをとるか?を迷う隙間もないような。実際オランプは全然迷ってないように見える。アントワネットさまも明るいから、最後の二人のシーンも、親友がお互い新しい道へ旅立つという感じで、悲壮感はない。
ロナンの話だ。加藤ロナンは革命家とも馴染んでいるし、衣装さえ変えたら立派に革命家になれそうな雰囲気が漂う。逆にソレーヌとの兄妹感が少し薄れた印象。
そんな感じで、私は小池ロナン(&夢咲オランプペア)の役作りのほうが好みだった。
とりあえず、どっちもかっこいい。それは違いない。


オランプ(神田沙也加)
庶民的。明るく可愛く元気よい女の子。歌は歌詞もはっきり聞こえて上手い。でも庶民的。
そういえば、今日初めて気づいた。オランプって平民なの? たしかにラマール長官(坂元健治)が「僕たち平民同士だね♪」といってたし・・・ん?彼女平民?!と初めて気づいた。オランプは王妃様のおそばに仕えているくらいだから、下級でも貴族の娘だと思ってた!!!!今回のオランプは庶民的だな~と思ってみていたのですが、それが正解なのかも。夢咲オランプは貴族の娘に見えたので、当然のように中流だけど貧乏貴族だと思ってました・・・
えっとロナンとは「平民」と「貴族」でも恋に落ちるけど相いれないのではなく、おなじ平民同士だけど現行制度維持の王党派と革命派の違いってことだったのか。


マリー・アントワネット(龍真咲)
こちらも親しみやすい王妃様。オーストリア時代のマリア・アントニア皇女は、お勉強が嫌いで遊び大好き、深く考えることが嫌いで立場を認識せず、愛想がよくて誰にでも愛され、何をしてもみんなが笑顔で笑って許してくれるような要領の良い少女・・と「ベルサイユのばら」で学んだ。そのイメージ。
つまり可愛くてコケティッシュで、あまり何も考えてなくて、立場も良くわかってない。わがままで可愛らしい少女がそのまま大人になったような、王宮の舞踏会やフェルゼンとの逢瀬場面でした。最後までこの雰囲気が強く、立場を意識して深刻になる場面でも、まだ明るさと軽さが残っているような・・お茶目で可愛いアントワネットでした。
東宝初演の花總アントワネットからは正反対の役作りですね。凰稀さんはどちらかといえば花總さんに近く。龍さんのアントワネットは新解釈なのかな。ちょっと癖のあるお芝居が特徴の龍さんですが、アントワネットもやっぱり特徴が出ていたような気がする。それでも宝塚の後半ほどは気にならなくてよかった。
歌は、思ったより凰稀さんと差がないような・・すみません。宝塚時代は龍さんは歌が上手くいという評判だったのですが、男役声と女性の声は別物ですね。どちらも普通に上手かったです。


その他改めて気付いたこと。

前回はフェルゼン伯爵(広瀬友祐)のマントさばきの美しさに目が行っていましたが、今回は余裕があったので、ペイロール伯爵(岡幸二郎)のムチ裁きがとても素晴らししいものだと気が付きました。綺麗にしなるわ~なんて美しい動き。ペイロール伯爵のずっとむすっと厳しいお顔に髭、やっぱり素敵。渋くて男前!
1幕ラスト近くに、フェルゼン伯爵とアルトワ伯(吉野圭吾)と3人並ぶと、渋い男前、正統派男前、色悪男前と3タイプの男前を揃えてくれて大変眼福。革命家3人も素敵ですが、こっちの王宮のばらばら3人がとっても好み。


革命家チームは、ダントン(上原理生)の声が誰と歌っても良く響く。本当に耳に心地よい男性の声だ。

そして今回気付いたのがリュシル(則松亜美)。あれ舞羽美海ちゃん?と思ったら亜美ちゃんだった。目元のお化粧とか似てるのかしらん?こうやってじっくり見るとやっぱり美人だと思う。宝塚時代は、背が高いし、ヒロインタイプではないと思ったけど、男らしい長身男性の横ならヒロイン行けるのでは?と思える美人さんだ。デムーラン(渡辺大輔)とのカップルはとってもお似合い。新時代のフランスを率いていくのはこういう男女ね、って感じ。亜美さんはソレーヌのような役もきつい女の役も似合うと思うけどね。加藤ロナンだとソニンソレーヌが激しすぎるので、ソレーヌももう少しマイルドな方をWにしたほうがいいかも?なんて思いました。

あと宝塚では、主役とか重要な役はほほとんど役替わりしない。でも外の舞台は、主要な役ほどWキャスト。そのほうが負担が少ないので、正しい。スターシステムの歌劇団との違いだなあ。

ソレーヌ(ソニン)の歌声の迫力は素晴らしい。今回も全力で圧倒されました。彼女が一番革命の起爆剤みたい。ダントンとソレーヌが組んで煽動したら、一斉蜂起できそうだ。

ラマール長官とお供の2名トルマン(岡田亮輔)&ロワゼル(加藤潤一)、今回もとっても楽しかった。トリオの息がぴったりで。とくに長官は本当に存在感のある方。そして間の取り方が抜群で素晴らしい。今回も声出して笑いました!わかってるのに笑ってしまうのよ~何回見ても笑える。本当にお芝居と間が上手いんだ。歌声はこれまた素晴らしい低音の魅力。いい声してます。

今回は良く見える席だったので、オペラグラスをあまり使わず全体を見てました。
そしたらアクロバットダンスの素晴らしき事! ダンスチームと歌チーム、フレンチ・ミュージカルらしく分かれてたように見えました。ダンスチームは男性も女性も素晴らしい跳躍を披露して、舞台装置なしで舞台の高低を出して広さを感じさせてくれました。ほんと、ポーンって飛ぶんですよね、軽々と。女性は翻るスカートが何かわからなくなくなって、大量の布が高速で回転しているかのよう。素晴らしかった。これ2階席からじっくり見たい!と思った。うーん、あと2日。そして博多座・・・か?


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