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宝塚花組『エリザベート」Aパターン [観劇感想(宝塚)]

宝塚花組「エリザベート」Aパターン
2014年9月11日(木)11時 1階9列サブセンター


『エリザーベート』を見るのは、久しぶり。宝塚・東宝あわせて何度も上演されて
いますが、初演からしばらくは全部見ていたものの、最近は何でもありでどうも・・・。
作品としては最高峰、私が見たミュージカルで一番素晴らしい脚本・演出だと思うので
(特に宝塚バージョンはさらに演出が秀逸)今も大好きなミュージカルなのですが。
それだけに「見にいきたい!」と思える役者じゃないと見たくない。
この作品で「歌」という基本が出来て無い役者さんでは、作品のクオリティを下げ
世界観がぶち壊しでイライラし哀しくなるから、最近は全然見ていなかった。

が。これだけ書けば判るように(笑)今回の花組『エリザベート』は良かったのだ!
まずトート、ルキーニ、フランツのメイン3名が歌える!!これが大きい。
だから行く気になった。トート、ルキーニ、この2人ともが歌えないと辛すぎるのよ。
フランツは大体いつも歌えているのだが、やはりトートとルキーニよ、この二人が
歌えないと宝塚版は楽しめない。(当然私の中では、ですよ)

これは平日でも立ち見満席で、外にチケット待ちの人が大量にいるのも頷ける。
もちろん、最大の要因である歌は良いし、見た目も大変美しく、それぞれキャストに
ばっちり嵌っていて、満足度が高い。明日海トートは、初演雪(一路さん)に近い
トートだと感じ(そう思ったトートははじめてだ!)、更に私は嬉しかった。

なにせ初演に感動してウィーンまで見に行き、さらにはCD聞きまくって、2時間半の
歌詞(台詞)が全部頭に入っているという唯一の演目。いつでも舞台に立てるわよ(笑)
ってくらい演出やら動きまで覚えこんでますからね~(笑:そういう人多そう?)



「エリザベート」 演出・潤色 小池修一郎


今回、久しぶりに良かった。満足度が高い。「満足♪」と世界観を堪能できたと思える
キャストにめぐり合えた(もちろん初演の雪組のキャストが今でも最高だと思ってる)。
「これは『エリザベート』だといって良いわ」(偉そうだけど)と思えたのは久しぶり。
前回見たのは多分、雪組の水トート版だと思うけど、このときはルキーニとフランツは
良かったのに、トートで台無し(歌が。私はそんなに前方でみないので歌重視だ、
この演目では特に、特に!!!超歌重視なので。別に水さんが嫌いだからじゃない)。
その前の花組版はよかったけど(春野トート)一体いつのこと?という大昔だもんな。


では今回の花エリザのことを書きましょう。

満員御礼立ち見も完売、キャンセル待ちが列を成す。
それも納得の出来でした。圧倒的な歌声だ。明日海さんがこんなに歌えるとは、
こんなにイイ声だとは思ってなかった。本当に素晴らしい。
聴き応えのある『エリザベート』は久しぶりで、心から感動して嬉しかった。
ビジュアルも、衣装が原点に戻ったのか、ゴテゴテがなくなってシンプルで美しい。
そうよ、このくらいがいいのよ、変な飾りは要らん!と思った。小柄なのもOK.
小柄で繊細なトートのほうが、いろいろ思案しながら操るところに説得力が出る。
美形なのも良い。明日海さんのお顔は大変私好みのトートを作り出してくれた。
あとは演出でもいくつか原点に戻して欲しいところがある。・・・それは戻ってなかった。
トート、ルキーニ、フランツと主要キャストの歌がうまいから、そうなると本来の
作品のもつ魅力がめきめきと力を出し、素晴らしい作品になるのだなあ。
やっぱり『エリザベート』は歌うまい役者だけでやってほしい。
「3人のうち一人歌える役者入れとけばいいや」は、もー絶対やめて。
ビジュアルより歌重視の演目だなんだから、歌える人が揃わないなら、特別出演とか
このときだけ交換とかなんとかで揃えてから上演して欲しい。切に願う。(シシィも)

演出(と歌)を戻して欲しい場面が、3つ。
1つめ「最後のダンス」の歌。
ここは初演の一路さんだけが、かなり裏声高音まで数オクターブを歌詞以外で歌い、
声の美しさを聞かせ、場面の迫力を極限に上げている。これ、他の人では見たことが無い。
春野さんのときでもなかった。今回、明日海さんもない。ぜひぜひ、やって欲しい。
あの鳥肌が立つ感覚、あの「声の持つ魔力」、トートが黄泉の帝王だというのが、
声で観客に叩き込まれる場面(怯えるシシィに共感するくらいの迫力)だったので、
ぜひぜひ復活して欲しい。・・・技術的に難しいのかな。でも明日海さんなら。

2つ目「ミルク」の場面の演出と歌。
初演はね、トートとルキーニの掛け合いの歌が素晴らしくて、ルキーニがトートと同じく
人外のものであることを認識させられた場面なのだ。どちらも素晴らしい声で響きあい、
共鳴し、二人が人間ではなく、その場に居る人々(人間)を操るという意図を、強烈に
感じる歌であった。それも初演の一路トート&轟ルキーニ以外、聞いていない。
(まあここは轟さんの低音が絶品で、一路さんの高音と素晴らしく共鳴したから、と
いう個別事情もあったのかもしれない)。だが明日海さんと望海さんなら、出来たのでは?
トートとルキーニに歌える二人が揃う、というのが珍しいんだから、やって欲しかった。
そして演出面。あるときからこの場面は、全員が銀橋で一列で歌うようになった。
しかし、私は舞台で立体的で歌うほうが好きだった。人間が前、トートと黒天使が後ろ、
ルキーニは最前列で煽る。この並び方が「操る意図」を感じさせる配列で効果的。
この作品では銀橋でスターを見るとかどうでも良いから、演出効果重視でお願いしたい。

3つ目。「精神病院」の場面
これは主要3名とは関係ない場面の、シシィとヴィンディッシュ嬢の場面。
ここは結構長い間、シシィはヴィンディッシュ嬢と扇を交換していたと思うのだが、
昨日見たところ、交換してなかった・・・・。
シシィが「代われるものなら、代わってもいいのよ」「あなたの方が自由・・」と歌い、
扇を交換することで、「本当に代わって欲しい」(決して、「代わってあげたい」という
同情ではなく、「代わって欲しい」という憧れ)を示していたのに。なぜ無くしたのかな。
今回はヴィンディッシュ嬢が過去見た中で最高級に良かったので、ぜひ入れて欲しかった。
更にはその場面のヴィンディシュ嬢に拘束服を着せない。そのまま野放し・・。
ここは拘束すべし!! 物理的に拘束される狂女(ヴィンディッシュ嬢)と、精神的に
拘束されているシシィという構図なのだから。それでも「代わりたい」と思うほど
追い詰められているシシィの精神状態を示す場面なんだから!!!
ここははっきり「改悪」と思ってしまった場面です。最初の演出意図が消され、上辺の
言葉だけになってるじゃないのさ~場面からも見えた深い心理状態が台無しの変更だわ。

細かいことはまだあるけど、私の強く感じたのはこのくらいかな。
もっと言えば、「ルドルフの自殺」の場面、初演雪の次の星バージョンから、フレーズが
2回ずつ繰り返しに増幅された。これは麻路さん仕様で踊る時間を増やすための措置だと
思っていた。だから明日海さんのときには、初演一路さん用に戻して欲しかった。
まあ麻路さん以後ずっと長いままなので、今更無理かもしれないが・・・繰り返しくどい、
って思ってしまうので、あれもとの短いバージョンで良いわ。

もうひとつ(まだ言うか!)は「私が踊るとき」。この場面いらない。
この歌と場面も、一路さんが東宝でシシィを演じるというので新たに作った場面。
シシィが主役だから、彼女の心理を入れた場面。だからトートが主役で、彼の心理で
動く宝塚版では要らない。裁判官とルキーニの会話んとこ、「トート」しか語って
ないやん。シシィは対象者でありルキーニの語るメインは「トートの心理」なんだから。
なぜこっちにも入れたの?これは東宝版だけで良いのに。これはいつも思うわ。
演出的にも流れが止まるから、いらんなあ・・と思うのでした。

褒めとこ。今回のフィナーレ、凄くよかった。ここも原点に戻ったのか、ウィーンの
雰囲気を壊さない演出だった。過去、NY版やら現代版やいろんなフィナーレがあって
フィナーレ見た途端、それまでの世界観がぶっ壊れて幻滅したこともあるくらいだ。
何度も続けて上演していると、前回と違うことしなければ!と要らんことをすることに。
という事例のようなフィナーレが続いたからな・・。久々だと、一番良いフィナーレが
つけられて本当に良かった。まあ途中、ちょっとスペイン・ハプスブルグ家が出てきたが
許容範囲だ。


では個別に。まだまだ語る(笑)

黄泉の帝王トート(明日海)
長い銀色のストレートヘアが似合い、素晴らしく神秘的で美しい。上で歌を散々褒めた
けど見た目も褒めます。衣装もシンプルで(最初の登場のときの羽根っぽいのは要らんが)
初代の一路さんに似た感じで、とてもシンプルで黄泉の帝王らしかった。私の原点に近い。
過去いろいろな役者さんのトートを見てきたけど、一路トートを思い出したのは、
はじめてだった。実は繊細で傷つきやすく、でも一途にシシィを追い続ける・・という。
ゴテゴテした飾りの無い衣装も好感度高い。とにかく、私は大層気に入ったトートです。
もともと初演の一路さんがすっごく歌えるけど踊れないタイプの小柄なスターさんなので、
明日海さんは初演版が嵌ったのでは?と思った(いや他意はなく、最高に褒めてるつもり)。
ウィーン版から不要なものをそぎ落として宝塚アレンジを施し、役者も演出家やスタッフ
も力いっぱいめいっぱい能力の限界まで妥協無く力を出し尽くし、作品自体の評価の
定まらぬ中に作り上げた鬼気迫る作りだった初演版。(当時の小池先生の苦労本を読んだ)
折角、明日海りおというスターを得たのだから、ぜひ全部初演に戻してくれてよかった・・
なんて初演ファンは思うのでした。
衣装も歌も役作りも、過去稀に見る大満足でしたわ、明日海トート。
こんなに歌える方とは全く気付かなかったので、次回から楽しみです♪


エリザベート皇后・シシィ(蘭乃)
今まで全く語ってませんね(笑)。ビジュアルはまあまあ、初演の花總まりさんに似てる。
もともとドレスが似合う方なので、多少は期待はしていた。心配だった歌は、
今回大練習したのか?!と思う。高音は大変綺麗に歌えていた。ただ、少女時時代の
地声部分が・・強すぎる。シシィとフランツが若いころあまりに強く聞こえるので、
姑のゾフィーの迫力が減っちゃったのでは・・と思ったほどだ。
花總さんも地声はあまり綺麗じゃないけど、硬質な響きがあり、高貴な生まれの少女
特有のクリスタルな感じがしたのだな。蘭乃さんはそれが無い。あと役作りや解釈も、
花總さんと同じに見えたけど(すぐ続演の星・白城さんは、花總さんと全く違う解釈を
していた)、花總さんとの違いは、「圧倒的な気品」がないこと。1幕ラストの「鏡の間」。
あそこで輝くばかりの他を圧倒する気品が欲しいところ。まあ難しいけど(笑)
とりあえず、トートが一路さんを思い出させるタイプで、シシィも花總さんを思い出す
作りだったので、なかなか満足度が高い公演となった(私にとって)。


フランツ・ヨーゼフ皇帝(北翔)
皇帝陛下はいつも歌が安定しているが、北翔さんも素敵だった。皇帝も歌えないと大変
なことになる歌が多いし、切ないし、母が象徴する帝国を背負ってて、そりゃあ大変な方。
今回は、若い時代からちょっと貫禄ありすぎて、「なんで母上に頭が上がらないの?」と
思ってしまったりも。母上小さいし(笑)フランツ勝てそうに見えたわ。
またシシィの少女時代がかなり気が強い感じがするので、「この夫婦、ゾフィーに勝てるぞ」
とまで思ってしまうほど。あの1幕の結婚翌日の場面とか。シシィはゾフィーを押しのけ
フランツのところに走り寄るのですが・・ゾフィー吹っ飛ばされそうよ(笑)。
同じく1幕の壁前・ルキーニの年月経過説明のところも。(「子供を返して♪」のとこ)
フランツ「帝国を支える母上には逆らえない。しかたないんだ、我慢しよう」と、
自分も一緒に耐えようとするフランツが多かったんですが、
フランツ(北翔)「嫁姑めんどくさ。母うるさいし、妻が我慢してくれたら丸く収まるん
だから。私は皇帝で忙しいんだだから余計な手間かけさせんでくれ。我慢して?」と
いってるように見えた。普通に人生相談の嫁姑問題に直面してる旦那みたいだ(笑)
シシィに寝室から締め出し食らうところも、ドアぶち破れそうな・・破ってたら二人の
関係も改善してたかも・・なんて可能性を思い起こさせる皇帝陛下です。
これもフランツが強そうだからかな。晩年、ゾフィーが亡くなってからは良いのですが。
とくに対ルドルフ(大人)には、権威ある父・皇帝という感じがでてて、素晴らしい。
このルドルフとの場面、「王位継承も考えなければ」というのですが、権威ある父から
こういわれたら、もうルドルフ絶望しちゃうよねって感じ。
割とここ「議会が承認しないだろう、私ではお前の行動を説得できない」という絶望的
ニュアンスを込めてる皇帝が多いのですが、(ほら母に頭が上がらない弱い皇帝だから、
その後も議会とか大臣に弱い皇帝なの)北翔皇帝は、「こんなことをしてたら、皇帝とは
認められん!馬鹿息子!」とご自身で思ってそう。
また息子(芹香)もごっつくてでかいし、この親子のバトルは大変そうだ。というか、
この父なら、全力で戦って説得できたら、議会を説得してくれそうよ?・・それが無理か。
「夜のボート」の場面は、お髭も少なくて素敵。あの歌も見事でした。力のある皇帝が、
年をとって疲れ、やっと「休みたい」と思った感じが出ていて。この「強い皇帝」も
一貫していて、とても素敵な解釈だと思いました。


暗殺者ルキーニ(望海)
トートとシシィが初演風だったけど、ルキーニは違う。誰とはわからないけど、新しい
強いルキーニかな。トートと共犯なのは同じだけど、轟さんとは違う役解釈。
(轟ルキーニと同じ解釈は音月ルキーニ。あれも素晴らしかった!!)
ルキーニが歌えると、嬉しい。場面を紹介し説明する歌が多いから、聞けないと辛い。
また彼の「パプスブルグの奴らなんて、トートの思い通りに操ってやる」感がたまらん。
ウィーンの市民も困難に陥れるし、人間を憎んでるテロリストらしい薄情な冷酷さ。
それを客観視して面白がるところなんてもう!苦悩するタイプのトートとの対比もあり、
素晴らしい役作りだと思いましたわ。
今回のルキーニもあまり汚らしくなくて、良かった。衣装は定番のアレだけど(笑)
ルキーニに関する希望は、ほぼトートのところと冒頭で語った。ほかは文句ない。
私は好きなタイプのルキーニで嬉しい。
そして、折角トップ2番手とこれだけ歌える人が揃った組なのに、もはや今回限りなのが
哀しい私。いや望海さんに雪組に来たら、もの凄い戦力強化になると思うのですが、
やはり歌えるトップの所に居て、歌える演目をして欲しかったりする・・勿体無いわ。
トップ2番手の実力(芝居力・演技力)が高く拮抗してるなんて、素晴らしい理想の状態。
どんな難しい凝った演目でも出来るでしょ。宝塚史に残る超大作ができるでしょ。
なのに、解体するなんて・・・本気で惜しいわ。今回しみじみと思いました。


皇太子ルドルフ(芹香)Aパターン
皇太子も強そうだ。ガタイが良くて、明るく元気そうなぽっぺが立派で、父親似だなあと
思ってしまった。本来は母親似の繊細な青年なんだっけ。
彼ならもうちょっと頑張ったら、エルマーたち革命家と、本気の革命が出来そうだ。
そうだね~皇太子という地位を捨てても、ドナウ連邦の盟主になれそうな気もする。
「闇が広がる」でトートとのデュエットを見ていると、やはり初演雪を思い出す。
ルドルフに隠れてトートが見えない・・(笑)いや笑ってる場合ではないが。
私は初演ファン、ここもいくら大きくても香寿ルドルフが一押し。ベストキャスト。
しかしだ、香寿ルドルフが良かったのはガタイではなく、歌だったんだなあ・・・と
今日思った。芹香さん、歌を頑張って欲しい。普通に歌えているけど、ここは普通以上が
欲しいところ。トートが素晴らしく歌ってくれているので、ぜひ素晴らしいデュエットを
目指して欲しいです。Wキャストに期待したいところだが、こちらもビジュアル重視の
雰囲気なので、期待薄かも・・・・ルドルフがWなのに、歌の人が居なくて残念。

ゾフィー皇太后(桜)
以前の花組エリザベート新人公演のDVDを何度も見ていて、違和感無かった。
素晴らしく似合っていて、堂々としたゾフィー振りに、ついに本公演キャストなのだな!
と思っていたんだけど・・あれは未涼皇帝陛下が小柄で繊細で深く悩むタイプだったから、
この桜ゾフィーでも勝ってるように見えたのだ・・・と気付いた。
遠野シシィも強さを抑えてくれてたように見えるし・・うーん周りとの釣り合いって大事。
ということで、ゾフィー単体で見ると、とてもゾフィーらしくて良かったんですが、
対フランツ・シシィとなると、負けそうに見えた。歌は素晴らしく歌えていたと思う。
なのに迫力負けしてしまい、残念だ。
あ、対重臣では、埋もれながらも迫力勝ちしてて良かったですよ!


リヒテンシュタイン夫人(芽吹)
ゾフィーに仕える女官ですが、素晴らしい!多分今まで聞いたなかでも屈指の出来だと。
歌がいい。姿もいい、キビキビとした女官らしくて、ゾフィー様に気に入られてそう。
逆にシシィからは煙たがられてる。そんな感じがとてもよく出ていた。
歌も本当に素晴らしい。

ヴィンディッシュ嬢(仙名)
歴代でも屈指の素晴らしい演技と歌。狂ってるのに、あれだけ歌えたら凄いってば。
「シシィと代わってもいいのよ」って思いましたです。
ヴィンディッシュ嬢、歴代に比べると狂気が少ないというか、大人しめですね。
まあ拘禁服を着せられないで終わる、ということなので、大人しめ設定なのかな。


マダム・ヴォルフ(大河)
美穂さんに似た感じの迫力のあるマダム。さすが男役、歌声にも迫力がありますわ。
大河さん、最近女役づいてます? とか思いましたが、似合っていました。
とても色っぽいマダム。ルキーニにキスしますが、どっちが役得かわからん(笑)


マデレーネ(水美)
割と筋肉質のガタイの良いマデレーネです。しかしマダム・ヴォルフの連れてきた
女の子は、みんなガタイが良く迫力がある・・というか(オカマ風味というか、)な子が
多いように見えたので・・黒天使が入ってたからですが・・こういう趣味の店なのね!
と理解しました。大司教様は、マッチョな女が好みなんだ。彼はMなのかもしれない。
皇帝陛下もシシィのような幼児体系で激しく気が強い女性が好みなので、
あまりお色気ムンムン(死語)な女っぽい女性はお嫌いで、こういう迫力ある
男っぽい女性が好みなのかも知れない。どんぴしゃでしたな。
しかし、マダム・ヴォルフもマデレーネまで男役が演ってしまうと、娘役の役がなくて
ちょっと可哀想な気がするのであった>花組娘役さん。


マックス公爵(悠真)
この父ぴったり!シシィの父親に見えました。自由人で、気まま勝手に生きている雰囲気。
最初の歌と結婚式が出番ですが、歌も素晴らしいし、髭も似合ってます。

ルドヴィカ公爵夫人(花野)
こちらのお母様も素敵で、なんかゾフィーと姉妹だというのを、すごく感じました。
根っこで似てるというか・・どこか可愛いところとかが似ていて、姉妹らしかった。
ルドヴィカとゾフィーが姉妹に見えたのって、なかなか無かったかも・・。
花野さん、完全復帰良かった。そういえば、例の新人公演ではマデレーネでしたな・・
お色気ムンムンなマデレーネを思い出した。

ヘレネ(花耀)
可愛らしいヘレネ。こちらの方があの皇帝には似合っているような気がした・・
歴代でも割とセンスのいいドレスだった様に思うが、ゾフィー様はお気に召さない?
今回、お見合いのときに横に居るシシィも淡い水色のドレスで、際立つ違いが無い。
(大体いつも濃い青とかの、ヘレネとは違うはっきりした色のドレスだからな)
そうやってぼんやりした色のドレスの二人を並べると、ヘレネ、可愛いやん・・。

家庭教師(春花)
この方だけ最初フランス語の台詞を言いながら出てて来る。今回割りとはっきり
フランス語が聞こえた(いやフランス語できないけど)。家庭教師らしい雰囲気が
出てたなあ~と思いました。あの父親似の娘の面倒みろって言われて、大変そうだ。
ウィーン版では、マックス公爵の愛人ですが、今回はそんなことはなさそうだ。
真面目そうな家庭教師で、ルドヴィカ夫人の信頼も厚い(というか共感してそう)。


エルマー(瀬戸)&シュテファン(鳳)&ジュラ(柚香)とツェップス(天真)
ハンガリーの革命家3人組とウィーンの反体制派のセット。
エルマーがしっかり者で、一団のリーダーに見える。ひとり際立って目立つような感じ。
ツェップスは落ち着いていてご意見番のようなグループの頭脳派。
あとの二人は若くてまあ武闘派なんでしょうか。シュテファンはともかく、
ジュラは一番貴族のボンボンらしい感じがしてて・・武力、弱そうだ(笑)
あのカフェで一番強そうに見えたのが、ルドルフだったので、
そりゃルドルフが真ん中なら「武力で立ち上がろう」と提案したくなるのも道理と思った・・。
役代わりではどうなるのかな。柚香ルドルフは弱そうなので、印象変わりそうだな。

重臣たち 
グリュンネ伯爵(高翔)、ラウシャー大司教(紫峰)、シュヴァルツェンベルグ侯爵(羽立)、
ケンペン(夕霧)&ヒューブナー(渡琉)
まとめてしまいましたが、皆さんとても素敵でした。お髭も似合ってて老け方も素敵。
上手い人をそろえたのか?芝居も歌も。特にシュヴァルツェンベルグは歌がかなりある役
ですが、素晴らしく上手かった。大司教様はもうちょっとお芝居頑張って欲しいな。

死刑囚の母(菜那)
なかなか迫力があってよかったです。イイ声じゃないですか。


こんな感じ。かなりの長文ですね~書いてて疲れた。
とにかく大変気に入りました。この日はW観劇だったのですが(宙バウ「サンクチュアリ」、)
どちらも良かったので、記憶容量がオーバーしそうで大変(笑)
なかなか書き終わらなくて・・・やっとこさです。

今回の花組版。私の中の『エリザベート』では(雪初演は別格最高峰なので置いといて、)
春野花組、姿月宙組とともに、「よっしゃあ♪♪♪」(DVD買う)のグループに入った。


後日、Bパターンも見に行きました。感想はこちら→エリザベートBパターン

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