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新歌舞伎座 「舟木一夫 特別公演」 [観劇感想(その他)]

新歌舞伎座「舟木一夫 特別公演」
2012年9月11日(火)11時 3階1列上手


今日は新歌舞伎座へ。今週はぽっかり時間が空きました。なぜか。
舟木一夫デビュー50周年だそうです。50年ですよ!
この間から40周年の人が続きましたが、いよいよ50年の方が登場です。
さすが新歌舞伎座のラインナップ。歴史があります。
そして、50年もトップ(座長公演)をされている方だけあって、聞かせる、魅せる。
新歌舞伎座公演は、どれも大変耳に優しい。いままで耳がつらかったことなんて無い。
(目には厳しいことは・・多々あるけど、3階から見るのでまったく問題なし/失礼)

お芝居は原作がしっかりしてるからか、とても分かり易く面白かった。
予定調和が安心して見れる♪というあの定番時代劇のパターンですわ。
後半のステージ「舟木一夫オンステージ」はその名のとおり、1時間を(あのお年で)
一人で歌い続けられました。まったく揺るがぬ声で(動きはほぼ無いけど)すごい!
ゆったりした昭和の歌を、懐かしのムードで、ノリノリで歌ってくれました。
観ていてぜんぜん疲れないし、なんだか幼少時を懐かしく思い出し、楽しかったです。
そうそう3曲もスタンディングがあったんです!あの高齢な客層で。みんな踊ってるよ。
私も立って踊らなければならない雰囲気に・・(だって座ってるのって杖を所持された
高齢の方・・推定90over・・・?)だから『フットルース』で悟ったし、今回は
舟木さんの掛け声の下、立って揺れてました。はい。がんばりました。
意外に楽しかった。




芸能生活50周年記念 舟木一夫特別公演
第1部「浮浪雲」 原作;ジョージ秋山

原作は有名な漫画で、今回新作らしいけど、ぜんぜん知らないし・・・。
という程度で見に行ったけど、これが日曜8時の時代劇のような感じの安定感。
もうお約束通りがいっぱいで、役者さんの顔と衣装を見るだけで役割が把握できる。
先が読める読める(笑)このくらい明瞭だと、「お、当たった!」とわくわくしてくる
主人公の舟木さんは、ぼやっとした剣豪で、なんか事件に巻き込まれやすいタイプ。
奥さんは旦那にぞっこん。雇い人たちも、主人にぞっこん。息子だけは学問一筋?
「あなたの子です。よろしく」と知らない娘に押し付けられた赤ちゃんの面倒を見るし、
怒って出て行ったけど結局戻ってきて赤ちゃんを引き取ろうとする奥さんもまあ。
お約束通り、赤ちゃんの父は別にいて、許されない仲だったので利用した・・ってこと。
娘さんの頑固親父と対決して、腹黒い求婚者を叩きのめして、・・
まあいい話じゃないですか。市井のちょとした勧善懲悪。いいねえ。
一部台詞のとおりの悪い人がいたけど、あとはまあまあ。ゆっくりしゃべってくれるし。
場面転換も新歌舞伎座にしてはスピード感があり、セットもなかなかでした。
気楽に楽しめるお芝居でした。


第2部「舟木一夫オンステージ 50周年記念スペシャル」
これがすごかったのだ。開演前、1階通路にしゃがむ人が多数いて、なんだ?思っていた。
そしたら、幕があいて2曲目。うわあ。舞台上から花束とプレゼントを受け取ってる!!
握手しながら、順番にプレゼントを受け取ってるのだわ。すごい。
舞台後方の楽団前にある台は、セットではなくプレゼント置き場だったのね!!
その後も2曲、受け取りタイムの歌があった。ファンは把握してるんだ・・
直前に、通路を小走りにいき、1列目でしゃがむ人がいて、分かった。
数えてみたら、1万円くらいの豪奢な花束が20くらい、紙袋のプレゼントが約20個。
いやあ、すごいね。今日は下手側のお客さんのほうがプレゼント多かったみたい(笑)

まだ驚きがあって。冒頭にも書いたけど。「青春時代を思い出して・・」と始まり
「みなさん、お芝居から座ったままですよね、立ってください。さあご一緒に」と。
おいおい!??と思ったら、皆さん立つ立つ。私の周囲のおばさま方も立つ。
どころか、ノリノリにゆれて大きく手拍子。・・・私も参加しましたわ。
立ってないのって、近くでは杖を持った白寿に近いご老人くらいで・・
まあ立ってみたら、すごく視界が開けて、観やすい(3階だからちょっと怖かったけど)
そのまま3曲。途中花道にでて、なにか撒いてる。曲は『銭形平次』の主題歌だ。
2階にも2つほど届いていたが、さすがに3階は無理だった。あれ何だったのかな。

「みなさまとともに50年」がキャッチフレーズのステージだったので、
舟木さんとともに50年を歩んできた方、つまり同年輩のファンがターゲットっぽい。
昭和38年に18歳でデビューしました、ということだったので、いま68?おお。
その方々の青春時代(歌は20代=昭和40年代からスタートした)をみんなで回想。
私、まだ生きてません・・・・さすがに。生きてても記憶に無いです・・。
でもこの時代って、日本はいわゆる高度成長期。
未来は明るいと信じきってる、そんな時代を反映した歌が多い。希望があっていいなあ。
あの当時、「自分の子供が大人になれば、自分より便利でよい暮らしをしている」と
確信していた時代だよね。今はぜんぜん違うけど。
私は子供の大人になった時代が想像できないもの。日本はどうなってんだろ・・?(不安)
歌は、「懐かしの昭和ヒット曲」っていうような感じ。どこかで聞いたことがあるような
全体的に似ているような(失礼)ゆったり落ち着いた歌が多い。
そして当然ながら、(新歌舞伎座で歌うような人は)音は外れないし、声量は豊かで、
声は伸びて綺麗に響く。本当に聴かせてくれるんだなあ。
衣装やダンスや顔で誤魔化さない歌っていうのかしらん。
ここで初めて、「新歌舞伎座で椅子から落ちそうになったこと無いな」と思い至った。
どちらかというといい気分で眠ってしまいそうになることのほうが多いかな。
(>特にお芝居。場面転換があまりにゆっくりで暗いと。ショーはそんなことないよ)
耳に優しいな。目には厳しいけど、3階からオペラグラス使わずに見ていると別に~だし。
MCもゆっくりしゃべってくれるから、3階隅っこでも聞き取りやすい。

というわけで、楽しかった♪ うちのお祖母ちゃんが舟木一夫が好きで、
昔よく難波の新歌舞伎座に出かけていたのを思い出して、行って見たの。
いまお祖母ちゃんはすでに天国なので、一緒に観に行けなかったけど、
「こんな風に楽しんでたんやなあ」と言うのが、客席を見ていて良く分かった。
皆さん、いつまでも元気で楽しんでね!と(すでに孫より子の年ですが)思いました。
私も同世代のスターさんが元気で舞台に立つ限り、見に行くぞ!!!!
と轟さんを見るたびに思うのだ。大変共感しました。



帰りに、隣のデパートで夕食の食材を買って、帰宅途中。
なんとお芝居のほうの出演者の楽屋出にぶつかった。「お疲れ様~」って帰るのね。
(ショーには出てないから、時間的にこんなもんかも)
思わず出待ちまでしてしまった。私は食品の袋持ってるし、パンフ買ってないし、
付近の住民の振りしてさり気に通り過ぎましたが、ほんとはもっと見たかったわ。
『十三人の刺客』のときなんて、イケメンなお兄さんがいっぱいで嬉しかった。
観たかったな↑も。上演時間の関係か、ほぼ毎日出くわしていた。
我が家は、楽屋口の前を通らないとどこにもいけない立地だから、
ここに新歌舞伎座があって嬉しい♪
・・・これが宝塚大劇場だったら「嬉しい♪」では済まないことは容易に想像つく(笑)。
普通に生活するために、新歌舞伎座でよかった?!

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