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東映太秦映画村@芝居好きには堪らんテーマパーク [雑記]

2012年5月4日(金休日)
東映太秦映画村



GWに小学生がどこにも行かないのもナンなので、映画村へ行ってきた。
江戸時代の街並みに「おお、見たこと有る!」と雰囲気を味わい、なつかしの東映アニメ、
外人大喜び忍者ショーや、映画の出来るまでコントなど、大変楽しかった。
案内のお兄さんお姉さんが場内をウロウロしているが、みな扮装しているのも良い。
新撰組やら浪人、武士、くのいち、黒装束忍者といろいろ。花魁道中もあり。
(男性の扮する町娘などもいたが・・あれは客の扮装?受け狙いのスタッフ?)

なにより、お芝居はこうやってできる!というのが良くわかり、一見の価値あり。
一度は訪問をお勧めしたい、楽しめる場所です。
(とか言いつつ、私は小6の遠足以来なんですが^^;ゴジラの池が健在で嬉しい)


娘のお友達母子と4人で。ちょっとマイナーだから空いているかと思ってたが、
確かにTDRやUSJよりは空いていた(小雨だったし)。でもGW,混んでる。
普段はまったりしているんだろうな~と思われる場内のアトラクションや販売所等が
てんてこ舞いしているのもGWならでは。
混雑をさばく物理的システムがないんだもんな。ソフト(人海戦術)で対応。
まあそれほど不満はなかったので良い。混雑して待たされても、人の対応が良いと
いさかいも起きないというのが実感できた。

お化け屋敷は役者さんが出てくる本格派。真剣に恐かった。
からくり忍者屋敷は3時間待ちで断念。どんだけ凄いんだ!!
これと3Dシアターくらいが別料金(500円)。あとはほぼ無料。
スイーツも「手裏剣サンデー」とか「印籠アイス」とか凝っていて楽しい。
食べ物がぼったくり料金ではなく、普通の料金なのが大変良心的。助かるわ~♪

9時から5時までほぼ一日滞在し、満喫した。
印象に残った2つ。忍者ショーとシネマスタジオ・ライブのについて語りたい。








忍者ショー「服部半蔵」(中村座)

本能寺の変のとき、家康が堺から領地へ逃げ帰るのを助けた忍者の物語。

伊賀(服部半蔵)と甲賀(弦月斎&手下チーム)の忍者同士の戦い。
半蔵が「2人で一人」というのが隠れ技。それを見抜いて甲賀の棟梁・弦月斎が
罠を仕掛けたりして、まあすごい忍者アクションで戦うわけ。

私はやっぱりお芝居好きなので、子どもそっちのけで見入ってしまい(笑)
「おお、この半蔵2(影)の人、声が良いしスタイルも良い。若い。これは
一押しの俳優で、きっと重要な役に違いない!」とワクワク見ていた。
語り(ストーリー進行役/時間ないから)はほぼ敵役・弦月斎がやる。
こっちは座長風の貫禄。目立つ。なのに主演のはずの半蔵役がイマイチ目立ってなくて。
華がないというのか。半蔵2のほうが華があったのだわ。
・・・そしたら。やっぱりどんでん返しがあり、話の主役は「半蔵2(影)」だった。
大当たり。役者の華っていうか配役/脚本演出だけど。見抜いてしまいました(笑)
回りの皆さんは驚いている反応。私は「やっぱり!」(喜)、個人的に大満足。
弦月斎さんは客席降りで「今日は大勢のお客様がいらしてくださって、皆喜んでいます」と
挨拶されていた。客席びっしり、立ち見ぎっちりだったもん。きっと普段は(略)。
役者さん達も嬉しかったでしょうね。すごい立ち回りを見せていただきました。


ロケーションスタジオ~シネマスタジオ・ライブ
「撮影の時間ですよ!」~映画を楽しく見る方法~

・・・というスタジオをガラス越しに眺められる建物で、
「映画をより一層楽しんでもらうために」というコント風の20分ほどの出し物があった。
設定は、忍者が松平容保の暗殺を試み屋敷に忍び込む、後を追ってきた新撰組隊士と戦う。
という1場面。それを役者2名(忍者役、新撰組隊士役)と監督が音響・効果さんを
前に、どうやって演技を付けていくかを見せる・・・そして本番!という構成。
これがものすごく楽しかったのだ。
きっと舞台でもこういう感じで監督が指導していくんだろうな・・とか、
同じ台詞でも、同じ動作(振り)でも、役者の解釈でどんどん演技が変わるのね!とか
面白可笑しく作っていたけど、根っこ「見て欲しいところ」が良くわかる。

たとえば
A 忍者「ここが松平邸、・・か?」(疑問形)
B 忍者「ここが松平邸か・・・」(確認の呟き)
どちらも同じ台詞。言い方でシチュエーションが変わる。
Aなら、松平邸を良く知らない雇われ暗殺者で、この後の展開で、
「違う家に入って」とか「松平邸に見せかけておいて実は」と別の展開が予測される。
Bなら、確実に松平邸を襲うために訓練された忍者で、決意表明のような呟きになる。
これを忍者役の人が上手く表現していた。
最初に忍者役の人は、Aパターンをしたので、
監督が「アンタ、地図見て教えてもらってココへ来たの!だから疑問形にしない」と
言って笑いにしていたが、言い方ひとつでその後の展開が変わってくるものねえ。
(実際は「その後の展開を意識し、同じ台詞でも言い方を考えなくては・・」だね)

新撰組隊士が小柄を投げつけ、それが2階の忍者の腕に刺さる芝居のタイミングとか
矢を射込む場所・タイミングとその効果とか。タメになる解説が続く。

監督が二人の動き(チャンバラ)シチュエーションと心境を説明し、
「・・・と、こういう場面だから。その心境で一言入れて、何でもいいよ」
と言った後の役者の台詞とか。(舞台では笑いをとるためにボケていたが)
きっとこういう風に演技を付けていくんだろうな・・というのがよくわかる。

ここでは新撰組隊士が切られて道に転がる忍者に対し、「バカなやつ・・」と呟く。
これにBパターンで「ば~か バーカ」と言ってみた。(誰かを思い出す:笑)
全然印象が違う(笑)意味は同じなんだけどさ~って。

効果音や照明で、雰囲気(場)を作るというのも見せてくれた。
チャンバラの音(刀があたる音、切られた音)などのタイミングの難しさ、
「効果音」なかったら、どんだけ間抜けになるのかってことも。

そして本番。二人の役者は一気に役に入り込み、それまでのコメディタッチから
一気にシリアス時代劇へ。素晴らしい動きと立ち回り。効果音にBGMも入ってる。
だが最後は・・・大笑いな結末が待っており、監督が「コレ面白い!コレで行く!変更」
と言い出して終わる。
脚本演出と違っても、面白いほうを取る。それによって役者が変わったり役の比重が
変わったり・・・実際にありえそう・・コワイ展開だな、と私は思ったのだわ。

この時、子ども達はガラスにへばりついてしゃがみこむという、子どもにしか出来ない
体勢で見ていた。さすがに大人は恥ずかしいので、端っこの壁に沿いそっと立っていた。
(ここも座席はいっぱい、立ち見もいっぱい。人の立つ場所はほとんど無い状態)
あくまで「私は子どもの付き添い」という風情で立つ。でもそのポーズは始まるまで。

始まったとたん、私は一気に前方の人垣に駆け寄り、隙間から真剣に見入ってしまった。
本気で見入る。一緒にいた友人母は、後方で「付き添い」のまま佇んでいたらしい。
終わった後、興奮状態で「すみません・・前に走り出てしまって、熱中して」と言うと
あまり興味が無かったのか「全然見えないし、暗くて寝そうになったわ」とのこと。
実際壁際だったので、もたれてゆっくりしていた?
私の前に居た誰かのお母さんも携帯いじったりしてて、全然見てなかったし・・。
真剣に食い入るように見てしまった私。今度は最初から前のほうに行こう!と
心に決めた。こんなの見過ごせない。本当に面白かった。芝居好きにはたまんないね。


東映太秦映画村。大変堪能しました。
子どもも楽しかったようだし(→これが本来の目的のはず^^;)
今度はぜひ、すいている平日にでも一人で行ってみたい。じっくり味わうのだ!
着物の扮装写真館もあったし♪ 今回は子どもたちだけが写真を撮って貰ったが
私は自分もやりたかった(友人母が嫌がったので、混んでたし/涙)
次回はこっそり来て、和物の扮装がやりたい。新鮮組とか浪人とか殿に奥方、十二単。
宝塚の変身写真館には着物は無いからね~和化粧もやってほしいなっ。

・・・と思い、密かに決意したのでした。
京都は近いようで遠い。片道2時間って、中途半端に遠いよなあ。




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コメント 4

ナオミ

えりあさん、こんにちは。新年度もお忙しいでしょうに楽しいレポートありがとうございます!映画村は日本オリジナルのテーマパークですし、最近気になってはいました。かなり昔、遠足でいったのですが当時はただ町並みを眺めることしかすることがなかった記憶があります。おぼろげですが、役者さん達のパフォーマンスもなく、今ほど活気は無い所でした。唯一ハッキリ覚えているのは、食事がトホホだったと・・・。ところが今は違うのですね!えりあさんレポートが無いと知らぬままでした。よかった~ところで、えりあさんやお連れの皆さんは映画村でお食事とられましたか?お味はいかがでしたか?そこも改善されていたら嬉しいです。
by ナオミ (2012-05-08 10:48) 

えりあ

ナオミさん

こんばんは。映画村は私も小学生以来でしたが、いろいろなイベントやアトラクションがあって、面白かったです。
食事ですが、味は普通って感じでした。値段も味も普通の街中のお店風。私たちは中でラーメンを食べたんですが(どこもいっぱいで^^;)おにぎりセットで840円だったか。味はラーメンツウが唸る!ってことはないけど、普通にデパートの上のレストランで食べるくらい・・美味しくいただきました(歩き回っておなか空いてたし)。そうそうラーメンも、「日本で最初にラーメンを食べた水戸光圀公のラーメン」というのがあって、随所に映画村らしい工夫がされているのが昔と違いました。
他はスイーツをいただきましたが、こちらもアイス250円、パフェ350円といたって普通のお値段に普通の味。味目当てでは行かないけど、パークの中なら充分よ!という味でした。周囲に何も無いし、この値段なら充分♪ (とりあえずラーメンは)安心してお出かけいただいて大丈夫と思います。
by えりあ (2012-05-08 20:57) 

ナオミ

えりあさん、こんばんは!街中のお店風とは、かなりレベルが上がってますね~凄いです。そして家計にもやさしいなんて素晴らしいです。水戸光圀公のラーメン話は初耳でした。面白いですね。夏休みにいってみますね!あと、ももへの手紙レポート大笑いしました。えりあさん、是非脚本書いてください~映画そして宝塚。きっと筋の通った男前なストーリーに仕上がること間違いなし!!ですよ。
by ナオミ (2012-05-08 22:54) 

えりあ

ナオミさん
こんばんは。はい美味しかったですよ!パーク内であの値段、OKOKです。ぜひ夏休みにお出かけください。私も再度「からくり忍者屋敷」にチャレンジします!
「ももへの手紙」・・・ちょいと辛口でしたね(^^;)親として見過ごせない場面が多くてちょっと熱くなってしまいました。

脚本・・っていうか、小説ですが、以前の贔屓様宛に宛書したものがあります(既にやってるんですね^^;)。もう10年くらい前の作品ですが、当時のメンバーで宛書して、自分ひとりで「おお、ぴったり♪」と楽しんでました。そろそろ時効(?)だし、ブログ新しく作ってそこでアップしようかなとか・・・思いました(調子に乗ってます)。ちょいとその辺りのブログ手法を勉強してから・・・~ナオミさん、激励ありがとうございます! 
by えりあ (2012-05-09 21:37) 

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