スカイステージ感想 花組新人公演「La Esperanza」

スカイステージ観劇
2004年花組新人公演「La Esperanza ～いつか叶う～」


いま仕事が立て込み（お盆休みのせい）、大変忙しい。
原稿の締め切り3本が盆明けすぐ。なのに、なのに・・逃避してしまった。
本当は大劇場まで逃避したかったけど、余りの仕事量で無理。ＤＶＤにしました・・。


未涼さんに嵌ってから発掘したＤＶＤをやっと見れた。撮っててよかった。
この話、本公演は一度見ている。でもストーリーも本役もすっかり忘れてた。

正塚作品にしては明るい印象を持っていたけど、こんないい話だったんだ！
登場人物多いし、舞台明るいし、でもセット少ないし、曲も良いし
かなり良いではないか。大劇場再演ならこれだな。

感想。素晴らしい！新人公演だが安定感があり完成度が高い。
新人公演なのに、はらはらせずに堪能し、感動できる。
未涼＆遠野は、本当に実力派ですね。もっともっと見たい！と思いました。

ではもっと詳しく語ります～



いやー、良かった。未涼＆遠野コンビは本公演レベルに歌ってたし、踊ってた（と思う）。
（いま本公演の歌レベルが―――なのが多いから、このレベルで高いと感じるのかも）

カルロス未涼さん、爽やかで明るくて、主役ぴったりではないか。
こういう役も見てみたいと思う。若い！可愛い。
金髪もお似合いでした。生で金髪みたことないもの。
本役が春野さんだからか、歌が難しそう。
技術的なことはよくわからないけど、出だしからしばらく伴奏が無かったり、
まったく楽団の伴奏がなかったり（台所用品ラップ？）、素人目にも難しそうに感じる。
しかもダンサー役だから、踊る踊る。踊って歌う。
（春野さんてこんなに踊れる人だったのか？ってくらい難しそうなダンスが～）
未涼さん、昔からいい声だし、素晴らしく歌えてると思った。真ん中似合うじゃないか。

ミルバ遠野さんも上手い。本公演でもかなりいい役が付いていたと思うけど、
ヒロインそのままいけそうな雰囲気が漂う。可愛い。ほんとお芝居上手くなった。
初々しさはあまり無いけど、なんとも見ていて安心できるトップコンビだったわ。

２番手はベニート望月さん。普通に歌えてお芝居できるんだ。知らなかった・・。
私が花組公演を複数回見だしたのは「太王四神記」からなので、
望月さんはこの公演で退団だったからあまり見てなかった人（しかも女役だった）
でもちょっとこの役は桐生さんでみたかったかも・・・と思った。

準ヒロインのフラスキータ華城さんも素晴らしい。
この人も、見るたびに「なんでやめたの？」と思う典型的ヒロイン。
歌も上手くて、今回の主要キャストで唯一歌が危うかった桐生さんを支えていた。

そのファビエル桐生さん、ダンス上手い。過去ダンサーを目指していた設定が生きるね。
髭が似合ってて、ダブルのスーツがものすごくカッコいいじゃないさ～。

あとフアン扇さん。すごく目立つ役ですね。未涼さんと並ぶとでかいけど・・。
いや未涼さんが小さいんだな。踊る役だからか、小さいままで。でもカッコよかった。
単体で見てると、顔小さくて全体で見ると小ささを感じないもん。
（横に大きい人が来ると感じるが。望月さんはそんなに大きくないんだね。）
でもやっぱり、「あと5センチ背が高かったら、即トップ路線」と思った。ままならないね。

何気に目立ってたのが、嶺輝＋望海＆桜乃コンビ。
望海さんにはソロまであって。やっぱ上手い。
彩音ちゃんは可愛い。パンツスーツ姿が花總さんに似ていてびっくりした。
嶺輝さんは未沙サンの役を上手く演じてた！本役覚えてなかったけど、
これ未沙さんだと分かった。こういう役をする役者さん、好き。

あと桜一花さんのお母さん役。やっぱり一花ちゃんは役者だわ！！すごい。
出てないなあと思ってたら、一場面さらってった。華形さんがすごいチョイ役。なんで？
今みると、朝夏さんより望海さんや扇さんがたくさん出てたりして、へ～～な感じ。


最後に主演のご挨拶、とても立派でした。昔からしっかりした人なんですね。
気負わずぐだぐだにならず、しっかりした内容のあるお話を、きちんと話していました。
（真飛さんは挨拶下手だったもんなあ。音月さんも上手いほうではないような。
未涼さんの挨拶ききたいって思った。挨拶代理ってないのかな～あ、組長か。笑）

とっても堪能できた。見に行きたかったなあ。
これで84期は新人公演卒業みたいなことを挨拶で言われていましたが、
次の「マラケシュ」での春野さんの役こそ見たかった。惜しかった。
あの幕開きの歌、未涼さんで聴きたい。どこかで歌ってくれないだろうか。
次の2012年のバウはコンサートらしいから、ここで。
未涼さんは春野さんの歌をよく歌ってたけど、組が変わったからもう無理なのかなあ。
次のバウコンサート？では花組のときの歌も聞きたいけど、どうなんだろ？





最後に。思い出した当時のことを、つらつらと。

この作品、改めてみたら、結構すごく好みのストーリーだった。
でも1回しか見てない。
何でもっとリピートしなかったんだろう？と思ったら、育児真っ最中だったんだ。
当時ご縁のあった矢吹さんの退団公演だったから、マダムに席を取ってもらって
かなり良いお席で見た。2列目センター通路横だった。
矢吹さん退団だけは絶対に逃せなかったので、2歳の娘抱えて無理やり見に行った。
だから娘の初観劇はこの公演（併演ショーだけど）。贅沢なヤツメ。
でもこれで娘が宝塚はまったんだよね・・2歳のくせに。
ひざ上で熱心に見てた。2列目だから良く見えるし、騒がず静かに観劇してて、
私も驚いた覚えがある。最初は席が良すぎて、子ども連れて行くのに躊躇して
お芝居の間はチャイルドルームに預けた。
で休憩時間に連れ出してロビーであやしてたら、隣に居た品のよい年配の奥様が
「ショー見せてあげれば？華やかできらきらだから、喜ぶわよ。この子なら大丈夫よ」
と言うような趣旨のことをおっしゃったのだ。
で、私は「いいかな～？」と思い、恐る恐る連れて入った。大丈夫だった・・。どころか嵌った。
まあ胎教のほか（産休で暇で雪「パッサージュ」には東京あわせて40回通った）、
家にいるときはいつも宝塚のＤＶＤが流れている環境で育児してたけどさ（笑）
ヅカファン英才教育の賜物でしたな。
・・・こんなに効果あるなら、もっと違う英才教育しとけばよかった（涙）。