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「Never Say Goodbye」を見て「幻の祭典」(逢坂剛/講談社文庫)を読む [読書感想]

しばらく観劇の機会がないので、読書感想文を。
読書のほうは、ほぼ2日文庫本1冊といってよいペースで読んでいるので、書くのが追いつかない(笑)だから、時々しかアップしない。
これに漫画と仕事本がプラスされるので、私の読書量って・・って感じです。

今回、宝塚宙公演「Never Say Goodbye」を見てから思い出して読み返した「幻の祭典」。
共通項は「バルセロナの人民オリンピック」。観劇中から読み返そうと思ってたのだけど今頃になってしまった。
あのオリンピックの背景が描かれているので、Never・を見てから読むと感慨ひとしお。本当はあんなに華やかなリハーサルをしていたのか?という疑問も残るが、実際に「開会宣言」はされていたようだし、開始寸前まで行った状況だったのね・・とわかる。共和国側で戦うビセントたちはどうなったのか・・という「その後」の想像が具体的に楽しめる(ビセントたちにあまり明るい未来はなさそうだが)。

スペイン内戦の話は、この「幻の祭典」のまえに「スペイン灼熱の午後」と「斜影はるかな国」の2作があり、3部作。最後が「幻の祭典」。作者は逢坂剛氏。この人のスペインものが好きだ。『カディスの赤い星』は絶品。日本推理作家協会賞は私の好みとあうので、受賞作は読むようにしているが、このカディスで逢坂氏にはまった。その後スペインモノ以外も読んだけれど、それはいまいち・・好みではなかった。だからスペインモノだけは必ず読むことにした。

今回改めて読み直し、宝塚効果もあり感動倍増。
勢いづいて、新たな3部(6部?)作である、スペイン内戦後を描いた「イベリアの雷鳴」「遠ざかる祖国」を続けて読破。いま3つめの「燃える蜃気楼」を探しに本屋に行くところ(笑)
WWⅡをスペインから見ているというのが面白かった。ちゃんと日本も視野に入ってるし。かなり分厚いけれど、一気読みしてしまう面白さ。別にスペイン現代史の専門家ではない人だろうに、すごいなあ思う。私も気合入れて読ませてもらわなければ。

・・・ヅカファンとして、「イベリアの雷鳴」なら舞台化できそう~なんて思ってしまいました。ストーリー的には主人公がいくら努力しても戦争は始まってしまうから、暗いんだけど。ドラマシティあたりでどうかしらん。


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