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読書感想文「胡蝶の鏡」篠田真由美 講談社ノベルス [読書感想(ミステリー)]

しばらく観劇してないので、今日は読書のほうのお話を。

建築探偵 桜井京介の事件簿 シリーズ第3部の第1作
このシリーズが大変面白い。設定が少女漫画風で大変胸がトキメクつくりである。
主人公?の京介は繊細な絶世の美青年、相棒の深春は体育会系の気のいい男、アイドル蒼くんはこれまた性格の良いかわいらしい美少年。そして渋好みにはダンディな外見とべらんめぇな中身の神代教授。彼らに味方する謎の権力者・門野氏。第2部で登場した蒼の親友・翳。・・・この全員になんか過去の傷ないしは謎があるのですね。(京介さんの過去はまだ出てきていないし(これがクライマックスなのでしょうが)とても期待しています。)・・・これだけでもなんてロマンチックな設定でしょう!
そしてミステリーとしても一級だと思うのですね。多々あるミステリーのうち、読んでいてトリックが納得できないっていうのは少ないのですが、「動機」に納得いかない、登場人物の造詣が「ありえない」というのが多い中、この建築探偵シリーズは私にはとっても納得のいくミステリーです。登場人物の思い入れというか人物造詣に重きを置きすぎて、ミステリーとしては・・?という人もいるかもしれませんが、私は人物がかけていないのは「小説」としてどうか?と思います。まあ好みですが。女性好みとは言えるでしょうね。

で第3部はベトナムが舞台。今回は京介と深春が過去の事件で知り合ったお姫様のお家騒動にかかわる・・建築探偵と銘打っているだけあって明治の近代建築が必ず出てくる。そしてそれが懐古的なミステリアスなムードを醸し出す効果があるのですね。
今回もとっても読み応えがありました。ミステリーなので、お勧めポイントを詳しく書かないほうがよいと思いますが・・・・次回への謎を残しつつ、今回のベトナム編は完結しているという破綻の無い構成。年1回の発行だそうですが、楽しみにしてます。

このシリーズは、第1部第1作から順番に読んでいかないと、過去の謎が次の謎に絡まっている場合が多いので、混乱するので要注意。早く完結して京介さんの謎を知りたいような、ずっと続けて欲しいような・・・また番外編書いて欲しいなあ。


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